昨年の話 11月 九州 3日目 指宿枕崎線
旅行:3日目
指宿枕崎線:3日目
指宿枕崎線のハイライトになる日で、当然晴れて欲しかった。
前日〜翌日と、この辺りの天気が良いのは前の週から、気象庁の予報を更新毎に確認してて、大丈夫だろうとは思っていたけど…いや、良かったです。
これ以上を望むのは、罰が当たるだろ?って。
やはり最初の方に、揖宿神社で【旅行安全守】を頂戴してたし。
別に信心深くは無いけど、9月の北海道でも初日に函館八幡宮へ、旅の安全をお願いしたりで、そのエリアの神様にご挨拶しといて、悪い事は…まぁ、「天気迄は責任持てへんで!」と言われそうだけど。
と言う事で、安定の始発スタート。
以前も暗かったっけ?と不安になったのは、例の『日没後はノーカン』。
現地でも以前の画像を確認したけど、一応ココにも貼る
⊂(^ω^)⊃セフセフ
かな?
何の予備知識も無く、横見式を上手く使う事を考えての1発目な駅。
※横見式を上手く使えてるか?は追求しない。
ちょっとした切り通しを通る駅なので、上を走る道路から見下ろそうかなーと土手を上がると…
何とも幻想的と言うか、美しい開聞岳のシルエットが見えた。
「え?え?駅も一緒に撮れない?」と回り込むと…
撮り鉄に興味は無い…ことも無いけど、カメラ据えて撮るとかはそんなに…。
だけど、「この空の時間帯+列車の写真を撮ってみたい!」とは思った。
そう思ったのは滅多になく、「『函館市電さんの青柳町電停で、青い空をバックに谷地頭行きのハイカラ號が登って来る』のを撮りたい!」と思って以来…まぁ、実際には撮ってないけど。
開聞岳との構図で出展されてて、僕が審査員だったら1票入れるのは確実なロケーションと思いました。
列車が来る時に、赤く染った空と開聞岳のシルエット+列車を撮れないか?と思ったけど、残念ながら草の勢いが有って無理でした。
剪定鋏も持っていませんし←最悪。
何か駅への出入りには、個人の私有地っぽい所を抜ける感じで、少し後ろめたさを感じた駅。
近くの国道226号を、大昔にツーリングで通ったのは間違いないけど、全く記憶にございません。
列車が来て…あまり大っぴらに言わない方が良いのかも?だけど、列車の右側に『コンクリート造りの二階建てで平らな屋根』のお宅が写ってる。
この辺り、こう言うお宅が多くて、瓦屋根のお宅は少ない。
また、お家が頑丈そうな立派な造り…やはり台風対策かな?
あと、後日、日南線南郷駅へ向かう時、代行タクシーの運転手さんのとのお話で、カツオやマグロの遠洋漁業で南郷や枕崎は、とても景気が良かったと言う事で、「枕崎でよく見た、頑丈そうな立派なお家って、その頃の漁師さんのお宅ですかね?」と訊いたら、「正解!」と言われたが実際に、この辺りの方には訊けて無い。
いつか訊けると良いのだけど。
さぁ!列車が来ましたよ!と言う時に「ん?」と思ったら、キハ140だった。
日田彦山線が分断されたままで、遊んでる車両をコッチへ回したのかな?…いや、本当に『遊んでた』わけじゃないけど。
日田彦山線は、もう、あのままなんだろうな…と悲しくなる。
とても綺麗な路線なのに…でも、鉄路で復旧しても…なぁ?てのは、そんなに乗ってないけど解る。
入野駅
何て事は無いバス停みたいな駅なだけ…と思おったら、大間違いよ〜っ、い・り・の・えき♪(シャランラ〜♡)だった
降りた列車を見送ろうとしてたら、まるで列車が開聞岳へ飛び込んで行く様な…いや、もっと先で左へカーブして行くけど。
でも、開聞岳に抱かれて行くみたいに見えて、列車が一瞬、羨ましく見えた(?)←非常に変態ちっくだけど、巨乳に顔を埋めて行く様にすら見えた…もう枯れてるんだけどな?
松ヶ浦とココ、入野。
全く期待せずに来た駅なのに、ここ迄も素敵な景色に会えるとは…やはり「全駅下車しよう!」と思って良かった。
ただ完乗するだけなら、あの朝焼けと開聞岳や、この豊満にすら感じられる開聞岳を、見る事は出来なかった筈。
時刻は未だ09:00に至らず。
既にお腹いっぱいな気持ちだったけど、この時点の自分に会ったら「次の駅では、さらに美しきものを見るであろう…」と警告(?)する。
開門駅
ここも何て事は無い、普通のバス停みたいな駅←こう言うの多いのよ。
バスが駅前迄入って来るけど、確かJRさんと鹿児島交通さんの間で、『バスの転換のみ乗り入れ』だった筈。
以前にバスでココへ来た時、駅前で降りられず、駅から離れた場所で降ろされた。
その際にバスの運転手さんが、「申し訳ないです」と転換のみの話をしてくれた。
因みに、その所為も有るのか、普通にしてたら列車とバスの連絡は出来なかった筈。
この辺はお互いに歩み寄り、観光し易い運用に出来ないもんかな?と思う。
この駅では、3時間も時間が開く…けども、まぁ、神社へ行くとか、昼ご飯探して〜とかしたら、そんなに苦でも無いかな?と思ってた。
そしたら、レンタル自転車の案内が有って、歩いて直ぐの市役所の支所とか。
直ぐに借りに行き、更なる美しき開聞岳を見る事になった。
枚聞神社
帰宅してからWikipediaで調べたら、以前は…って、1185年頃〜1600年頃迄、御祭神は和田都美神さんで…【 わだつみ 】と読む。
『きけ わだつみのこえ』ですね。
何か、特攻隊員が最後に振り返って…のにつながるのかな。
収録されているのは、旧陸海軍の航空機特攻に限りませんけど。
お借りした自転車で、『愛車との1枚』的な写真。
探せば、当時乗ってたのと開聞岳の写真が何処かに…(探してる)…スキャナ生きてるのか?
写真は見付けたけど、スキャナ行けるかな?
花瀬望比公園
レンタサイクルのお陰で行けた所で、本当にレンタサイクルに感謝した。
フィリピン方面戦死者への慰霊碑らしい。
擲弾筒を手に駆ける兵士の像が、とてもリアルに見えます。
その頭に止まった鳥。
平和な今に感謝します。
比島に限らない慰霊碑でも、よさそうな気がするのですが…。
訪問時、園の手入れの方しか居られず静かでした。
大昔に九州ツーリングした時も、鹿屋から坊ノ津辺り迄、何箇所かの慰霊碑を見ました。
流石に南方迄は行けないけど、沖縄くらいは行って、見ておきたい気がして来ました…ゆいレールも有るし(?)
コンビニが有ったので、昨日の欠食児童回避に念の為、おにぎりを買っといた。
レンタサイクルを返却し、未だ時間は有るけど駅へ向かう…途中のラーメン屋さんが開いてた!
「さっき自転車で通った人?」と訊かれた…正解です。
表へ出て居られたけど、営業してるとは思っていませんでした(ごめんなさい)。
そこでラーメンを食べ…何か、久し振りにマトモな昼ご飯を食べた。
もっと本線寄りだと、駅弁を買うチャンスが有るけど、指宿枕崎線で駅弁は期待出来ないし、昼時にお店の有りそうな辺りに居ない。
ラーメンは美味しくて、たまたま居合わせたお客さんが、僕の地元の川向うに住んでた事が有るとか。
出先で、そう言う人に会えるのも嬉しい。
妙に駅前が広い。
手前のコンクリートの残骸は、多分駅舎か何か…水道やトイレっぽい感じ有った様な?
で調べると…昭和58年の時点で、既にこんな感じだったらしい…お手上げ?
それが気になって、小さいけど徒歩10分の位置に恵美須神社が有って、行く心算だったのに行けなくなった。
ココも再訪リスト入りかな。
本日のメインイベント…の予定だった、番所鼻公園へ徒歩15分の最寄り駅。
取り敢えず、降りたら急いで向かう。
番所鼻公園
ふむふむ…期待感。
駅から歩いてて、途中からでも開聞岳が綺麗に見えてたけど…
最高!です。バカでかいフォントで書きたくなる位に。
到着時は満潮で、ココ迄行くには波で足元が、少し濡れそうだったので干潮待ち。
で、遊歩道を歩いてって…猛者は岩場迄行ってたけど、僕はこの辺で止めといた。
つか、波飛沫は飛んで来てたので。
ココは1周出来る…けどスニーカーじゃないと少しヤバいかな?で、自分は歩いていない。
行かれる人は、スニーカーで行った方が良いです。
一応、過去に2度降りてるので、今回は「『日本最南端の踏切』を良い時間帯に行く」のをテーマ(?)にしてた…と言っても、お見送りはした。
で、踏切へ…
満足です。
でも、今回も此方で食事は出来ず。
以前は漬物定食と言うのが有った筈だけど、今は開門カレーと言うのも有るらしい。
もう降りなくても良いから、それらを食べに行きたい。
『男はつらいよ』のセットみたいに見える(冒頭にある寅さんの夢の中)。
とか言ってる場合ではなく(この写真は戻ってから撮った)。
「徒歩5分はウソやろ?」と、ブヅブツ言いながら急ぐ。
何も見えない(一応、懐中電灯は持参してた)。
で、到着。
ほぼ、こう言うルートで歩いた…筈。
色覚検査並に見え難いけど、開聞岳が写ってるけど…
もう、あと15分位早かったら…間に合ったのかな?
急がないので、ゆっくり戻っても良かったけど…薄気味悪くて、少し早足になってしまってた。
行く途中、シルエットで見えたのが、実質的に本日最後の開聞岳でした。
後は、最後の列車を待つだけ…と言いながら、約1時間。
前日の石垣駅みたいな状況で、座る所が無い。
闇の中、ぼつんと光る〜♪自動販売機…も周りには無い。
傍には草むらが有るので、夏場とかヤブ蚊とかヤバそう。
確か、前に指宿枕崎線へ来た時は10月中頃だったけど、西大山駅での列車待ちでは、蚊にボッコボコになる迄噛まれた。
列車が来まして、本日も枕崎泊。
乗ってるのは自分1人だと思ってら、疲れ切った女子高生が乗ってはってて、枕崎に着いても夢の中〜(*˘︶˘*)スヤァ
あまりに爆睡してはったので、運転士さんに起こすのを依頼した。
学生さんも大変なんだろ。
何か、日本中が疲れてるんじゃないのか?と思いつつ、コンビニへ寄ってヨーグルトとか、明日の朝ご飯を手に入れとく(明日も始発だ)。
宿に戻り、早朝の出立…て今時、出立とか使わないか。
一応、精算が無いのの確認と、お世話になりました!の挨拶をしとく。
そんな感じで3日目終了。
最初から最後迄。
更には気を抜くと、物陰からその姿を見せ付けて来る、開聞岳尽くしの1日だった。