五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

見た番組の感想が多くなるはず。

社会科の資料かよ? 油津港編(8)

調べてたら脱線してたの外伝シリーズ。

油津港と近隣3港の大堂津,目井津,外浦とその周辺について、アメリカ軍が作った資料。

下が、国立国会図書館デジタルコレクションへのリンク。

油津港編

dl.ndl.go.jp

その中身の忘備録。

翻訳については責任持てない。

この回は、その中の【油津港周辺の錨泊と潮流等】。

テキサス大学さんの地図を開いとくと良いかも(直ぐには要らんけど)。

legacy.lib.utexas.edu

12,22枚目(P.5,- ←便宜上、ブログ内では『22枚目地図』と呼ぶ)

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※2枚共に国立国会図書館デジタルコレクションより https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/4010009

ANCHORAGES 支柱,アンカー 錨泊について

OUTER ANCHORAGE AREA. Aburatsu lies at the head of an anchorage area that is 4 natutical miles long and 1/2 to 1 1/2 miles wide, which has room for 52 first-class anchorage berths.

アウターアンカレッジエリア。

油津は4つの錨泊エリアの先頭に位置しています。

長さ1.5~1.5マイル、幅1.5~1.5マイルで、ファーストクラスの停泊バース52台分のスペースがあります。

前も出て来た、港外錨泊バースの等級(一級~三級)。

一級は水深30フィート必要で、直径円…船の回頭に必要な円の大きさかな?が500-yard必要。

コレが52個確保出来るって事らしい。

 

This anchorage is definad on the east by a line of protection afforded by Ō Shima and Obushi Hana and the islets that lie between them; and on the west by the mainland, where 3 minor ports -- Ōdouts, Meitsu, and Tonoura ― offer some landing facilities, though these can accomodate only small craft.

この停泊地は東側では大島と小伏花とその間にある小島によって保護されており、西側では本土によって、大堂津港、目井津港、外浦港と3つの小港が幾つかの上陸施設を提供しているが、これらは小型船しか収容できない

この辺は、前にも言及されてたよな? 

 

The anchorage area has a strategic value.

錨泊エリアには戦略的価値が有ります。

その理由は次で。

 

With the four adjacent ports of Aburatsu, Ōdouts, Meitsu, and Tonoura offering limited means of clearance, the anchorage area is probably being used by the Japanese for lighter purposes to supplement the larger ports of Kyūshū and could to some degree be used to replace the larger ports if the latter were rendered useless by mining, blockading, or destruction.

The anchorage area, which can be used either by large freighters or as a patrol anchorage for naval vessels, represents the primary inportance of the area.

隣接する4つの油津港、大堂津港、目井津港、外浦港は限られたクリアランス手段を提供しているので、この停泊地は恐らく日本人達がより大きな九州港を補う為に軽い目的で使われている。

もし大きな港が採掘、封鎖、または破壊されて使えなくなった場合、ある程度大きな港に取って代わる為に使われる可能性がある。

停泊区域は、大型貨物船や艦艇の巡視用停泊地として使用することができ、この区域の主要な重要性を表しています。

自分達の上陸作戦としての利用だけじゃなく、他の鹿児島港、別府港等の代替港としての役割云々で、現在の利用度は低いけど、潜在的な重要エリアである…と認識してたんでしょう。

で、実際、もっと大きな港は防御も力を入れてる分、奪取には自分側の被害と港湾への被害も出る。

だったら、そんなに重要視されていないと思われる、コッチを抑えちゃえ!なのが、オリンピック作戦にも盛り込まれてる?(日本側は「知ってたよ」と言うてるらしいけど)。

 

ABURATSU KŌ. 油津港

Anchorage can be had in depths of 21 feet with sand bottom about 1,000 feet northwest of the outer breakwater.

錨泊地は港外側防波堤の北西約1,000フィート、水深21フィートの砂底です。

立地条件。

 

Inside the outer breakwater there are two second-class and one third-class anchorage berths.

停泊バースは、外防波堤の内側に二級が2つ、三級が1つ有ります。

そのまま(この辺も出て来てた)。

 

Within the harbor limits and off the end of the outer breakwater is another second-class anchorage berth.

港の制限内で、外側の防波堤の端の沖合には、もう一つの第二級停泊バースが有ります。

だから、関連する項目は一つにまとめませんか?…今更ですけど。

 

Vessels of deep draft can anchor in depth of 39 to 54 feet either between Obushi Hana and I Saki, or between the latter point and the northern extremity of Ō Shima.

喫水の深い船は、大節鼻と猪崎の間、または後者のポイントと大島北端の間いずれかの水深39フィートから54フィートに停泊する事が出来ます。

大型船の指定場所。

 

The exposed anchorages are not safe when heavy swell rolls in with easterly winds.

東風で重いうねりが巻き起こると、露出した錨泊は安全ではありません。

錨の種類か、錨泊の方法なんでしょうけど、ググり方が悪いのか出て来ない。

恐らくは、走錨の防止方法だと思うんだけど…???

  

HYDROGRAPHY 水路測量 ?

The mean high water interval along this coast is 5 hours and 58 minutes.

この海岸沿いの平均高水位間隔は5時間58分です。

潮の満潮~干潮~満潮~と続くサイクル=潮汐の平均ぽい。

↓此方のが見たまま理解し易そう。

anglr.me

Springs rise 6 ¼ feet; neaps, 5 feet; and the mean sea level is 4 feet.

春の上昇は6 ¼フィート、ニープは5フィート、平均海面は4フィートです。

大潮じゃないのかな?

で、小潮で5フィート。

平均海面が4フィート…平均て何?

潮位で、同じく上のHPを拝見すると1.77m位か?

でも、ココのをメートルに直すと1.90m、1.52m、1.22m?

何かよく分からんのが多い。

まぁ、コレ自体「ココ迄調べてるのか!」って驚きからなので、「何処迄調べてんねんww」て思えたのなら、それはそれでOKか。

 

The flood stream in the approaches to Aburatsu Kō sets in a northerly direction, and the ebb streem in an opposite direction.

油津港へのアプローチの氾濫流は北上し、引き潮は逆方向に流れています。

潮汐での海水の流れか?

 

The velocity of both is About one-half knot.

両者の速度は約2分の1ノット。

で、その潮流の速度っと。

 

まだまだ断片的だろうけど、米軍さんが油津周辺の事を、かなり真剣に調べてはったのは解る。

こう見て、「錨泊に適した海域とかだな」なんて思わないと言うか、錨泊する事も思い浮かべない(船だけに?もうええって)。

また違った見方が出来そうで、再訪が楽しみ。

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日南市ナビ様の無料写真素材集より

大堂津駅は…3度降りたのに浜へ出ていない。

目の前の…右が大島で左が小場島?

よく出て来る❝Ō Shima❞(大島)にも渡りたくなって来た。

ココで時間を取って、ゆっくりとしたい…そうだ、はまゆう荘さんだ!と妄想を磨きつつ、「いや、その前に都井岬もだ!」と行きたい所が増えながら、油津港編(9)へ続く。