五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

見た番組の感想が多くなるはず。

映画『カーズ』(2006年 ディズニー) ※ネタバレ有り

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『チャンピオンの価値』:無限であり、有限。全てをもたらすモノで、何ももたらさないモノ…とケイ杉本は語った…と言っても、杉本敬なる人物は実在せず、泉優二の小説の主人公ですが…。

チャンピオンを目指すレーサー。チャンピオンの栄光を掴めば…『地位』『名誉』『金』『女性』と、色んなモノが転がり込んで来る(女性を『モノ』って書いちゃ拙いけど、ココは例えとして…)
そのチャンピオンよりも価値の有るもの、そう言うモノが有るのか?それは何なのか?…それがこの作品のテーマ…だよね?

前評判として(Amazonで)、結構「レース好きの大人が観ても楽しめる」的なコメントが多く、それなりに楽しみにしてた。
しかし、日本語吹き替えを演ってる戸田恵子って、上手いと言うか…強気なんだけどチョッと柔らかい感じが有って『大人なツンデレ』って?(違うか?)素敵な声です(マチルダさ~~ん!) 

つい先日、旅チャンネルだったかな?ルート66の現状と言うか、高速道路(インターステートとか言ってたっけ?)が整備され、ルート66沿いで廃れてしまってる町とかが映ってたけど…いいタイミングで観たモンだ。

シューマッハとアンハート Jr.がゲスト出演してるんですが…英語(シューマッハは何語か確認してない)だと演技が下手なのか、上手なのかも解らん!…でも、そう言うの嫌いなんですよね(「私の名はファントム・F・ハーロック」だけで1000万円とかね←古い!)
出だしから自己暗示⇒トレーラーから出るシーンに「汚れた英雄?」とツッコミかけたけど…まぁ、有り勝ちな演出だし…とは言え、ドクがレースを辞めたキッカケが今一気に入らなくて…この映画のテーマから行けば…
「家族も犠牲にしてレース活動したが、嫁さん又は子供が病気になる」
→「その兆候には気付いていたのにチャンピオン争いを優先」
→「チャンピオンになったが家族は死亡」
→「失って初めて『チャンピオンよりも大事なモノ』に気付く」
→「レースを引退して医者になった」
と言う…ベタベタッスか?でも、そっちの方がテーマに有ってるんじゃないかと…とケチをつけながら…実は泣いちゃった(2,3回)…←バカ?

あー、いい映画だった…でも一緒に観てた甥っ子は、30分もすれば飽きておもちゃで遊び始めた…君の為に買ったんだぞ!(ま、いい。泉優二の小説を読み返したくなっただけでも、観た価値あったよん)

◎追加(12/27)
もう一個改変したいシーンが浮かんだ…と言っても、殆ど妄想です。
レースのラストでマックイーン(以下:マ)がウェザース(以下:ウ)を押してゴールする以降…
ゴールした後、更にウィニング・ランのシーンを追加して、以下の台詞を挿入。
(ウェザースを押しながら一周するマックイーン。観客席からは「チャンピオン!」「チャンピオン!」と怒号の様な合唱が聴こえる)
ウ:長い間レースをしているが、こんな盛り上がりは初めてだよ…。
マ:みんなチャンピオンの引退を惜しんでいるんですよ。
ウ:イヤ、『新しいチャンピオンの誕生』を祝福しているんだ。
マ:…?…僕は負けましたよ…。
ウ:誰が最もチャンピオンに相応しい走りをしたか…誰が最もチャンピオンに相応しい態度を示したか…みんなは解っているんだ。だから君をチャンピオンと呼ぶんだ…さぁ!少しは愛想良くしたまえ。
マ:(半泣き+半笑いな複雑な表情)⇒ピットに居るメーターやドックと目線が合う⇒ドックが静かに頷く⇒にこやかな笑顔に変わる ※その間も観客の「チャンピオン!」の合唱が続く…
ってのはダメ?
コレでは完全に「『チャンピオン・ライダー』のパクリ」って言われそうだけど(笑)
『チャンピオン・ライダー』のウィニングラン。小説の中のシーンなのに、ある意味僕の中では映像も伴って居て、脳内では事実の事件として記憶されてたりする…アンナを乗せたケイ杉本のウィニングラン…『脳内録画再生』した時点で涙腺が緩む…←病院に行くべきか?