五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

見た番組の感想が多くなるはず。

RACERS vol.7 エディ・ローソンが駆ったマールボロ・レッドのYZR500

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大型本:97ページ
出版社:三栄書房
ISBN-10:4779610745
ISBN-13:978-4779610745
発売日:2010/11/24
 
待ってました!のマルボロYZR。
ローソンを崇拝してた自分に取って、確かにホンダ移籍でチャンピオン!の'89NSRも忘れられない車だけど、どちらかと言えば『勝てば官軍』的な、そう言うニュアンスでの好きさであって、やはりマルボロの方が、より『ローソンらしい』…ダメだった年も含めて…そう、これは愛かも知れない(大袈裟)。
 
と言う事で、当然ローソンのインタビューも有って…って、「これが別荘かよ!?」と言う豪邸住まいか。
一時インディとか走ってた気がするけど、その時に持ち出しで散財したって事も無さそうで安心した。
そのインタビューの中で、『ライスポ』の'88-6月号の中で使われたページ(星条旗をバックにして、コークスクリューに入ろうとするローソン)がパネルになってて、それが飾られてるのが写ってた。
で、この本の中にも「読者諸兄も御存知だろう」と言う事で、当時のページを模した見出しが有るけど…それ以前に、[THE SCENE from scenes]てのも、ライスポで有ったコーナーのパクリと言うか、オマージュ的副題だよな?と言う事で、最近このシリーズを読んでて「ライスポの匂いがする…」と思ってたけど、やはり当然と言えば当然で、『サイクル・サウンズ』の連中が来る前から居た当時のスタッフが、この本作りに結構関与してるんだ…だからこのシリーズに心惹かれると言うか、ホント…『昔のライスポ』て良かったもんなぁ…引越しで処分しちゃったけど、捨てるんじゃなかったよ…。
 
最近気になってたシャケさんも出て来てて…そか、'87YZRには関与してなかったのか?
当時は前年のマモラ活躍と、あとシャケさん自身もマモラが好きだったから(当時のインタビューで言ってたハズ)、ローソン寄りと言うよりもマモラ寄りの車になったと思い込んでた。
そのシャケさんの話で、車の方向性として『ブレーキを掛けながらでもコーナーに入っていけるバイク』を目指してたとか。
コレって、一時はスズキに乗ってたと言うか、スズキでの開発経験で、そう言う方向性に向って行ったのかな?って、何となくV型になる前のRGBなりRG-γのイメージから、想像してみたりもする(ま、V-γでも、シュワンツのイメージは同じなんだけど)。
あー、でも、シャケさんレプリカが有るなら、SHOEIのヘルメットも欲しいな。
そんでもって、ヤマハのバイクに手頃なのが有れば良いんだけど…←とか言いながら、今乗ってる原チャリはヤマハ製じゃん(とは言っても、台湾ヤマハだけど)。
 
あと、以前有ったプラモ達人の作品とか、YZRシリーズでは無いのかな?
'83には全日本とWGP仕様がタミヤから出てたけど、それ以降のYZRって、500としては最後の方のロッシ車ぐらいだっけ?
個人的には'84全日本カラーと、'85マルボロゴロワーズ、この3台が一番「YZR!」って感じで大好き。
比較コーナーでは、OW81,86,98の写真が有って、ローソンも一番気に入ってるOW98が客観的には一番カッコいい!ハズ。
ただ、への字スイングアーム+右側2本出してのが、あまりに完成され過ぎと言うか、むしろこの形状はホンダ向な気がして、何となく好きじゃ無いと言うか…言うなれば、美人過ぎて遠い存在みたいな?←でも、ホンダの車が美人と思った事って、あまり無いんだけど。
 
最後に'86のTBC杯ビッグロードレースの話が出てて…当時、あの最終ラップのシケイン進入。あれでドンだけTV前で叫んだか…あの年、結局平選手は、地元の日本でのインターレースとは言え、その年のGP500ランキング上位4名の前を走ったんだよな…そう言う時代を経た所為か、MotoGPん時にも書いてるけど「青山選手、7位入賞!」とか聞いても、全然心が躍らないんだよ…「時代が違う」って言われても、それだけでは納得出来ません。
そのTBC。当時「出来レースだよ」とか言ってた人が居たんだな…今回の取材で、それが戯言だったのがローソン自身の言葉で証明されて、それもこの本の収穫だと思う。
 
 
次回は'84NSRとの事。
また微妙な選択に思えるけど、それはそれで楽しみと言うか、懐古趣味と罵られようとも「『あの頃の二輪RR』を愛してた」と自分なりに思ってるワケで、その『愛』の部分が誌面から滲み…どころか、露骨に見えるスタッフさんが居るんだから、結構期待していますホント(KR500ん時から反省してるし)