五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

見た番組の感想が多くなるはず。

調べてたら脱線してた(2)

調べてたら脱線してた(1)米軍戦闘詳報の続き。

榎原駅は空襲されたのか?を調べてたのに、どんどん脱線する話(鉄道だけに?←ハイハイ)。

結論を先に書くと、鉄道の空襲被害は出て来ても駅名特定出来ず(気持ちは闇夜)。

榎原駅も出て来ません。

 

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国立国会図書館デジタルコレクション】→【日本占領関係資料】の中に【米国戦略爆撃調査団報告書】が有り、更にその中には【艦載機戦闘報告書】=日本近海や占領地域付近に展開した空母の艦載機,【陸上機戦闘報告書】=主に沖縄,フィリピンから出撃した航空機の報告書が閲覧可能。

それらから、日南線榎原駅南郷駅大堂津の空襲被害を探せないか?と調べてた。

南郷周辺で空襲が有ったとされる7月30日の報告書には、鉄道関連施設への攻撃も記載されていたので、「見付けたぞ、レイチェルウォレス!」と思ったけど…。

て事で、その1945年7月30日に沖縄の金武(チム)飛行場から出撃した、海兵隊3部隊の報告書。

国立国会図書館デジタルコレクション、リンク先が下の三つ。

dl.ndl.go.jp

dl.ndl.go.jp

dl.ndl.go.jp

 

て事で、【AIRCRAFT ACTION REPORT】の続き、3枚目から。

Ⅺ.ATTACK ON ENEMY SHIPS OR GROUND OBJECTIVES (By Own Aircraft Listed in Ⅱ Only).

敵艦船、又は地上目標への攻撃内容記入欄。

VMF-224から

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国立国会図書館デジタルコレクションより

 https://dl.ndl.go.jp/titleThumb/info:ndljp/pid/4014501

 

1.16 box cars on three sidings.

→3つの側線?待避線?に16両の貨車?客車?…5枚目に『貨車』と書いてた。

12両に銃撃し命中確実も損害は不明(火災に至らず)かな?。

2.One trauck.

 →トラック1台 Ditched…欄外のを足すと、銃撃後乗り捨ててった?路肩へ落ちた?

3.3 strage warehouses.

 →倉庫×3棟 損害不明。

4.3 sall craft.

 →小型船?ボート?×3 沈没。

5.2 lighthouses.

灯台×2か所 撃破確実。 

6.A single engine aircraft on A/F at Tanega Sima.

種子島飛行場にて単発機×1機 損傷。

8.Small factory

→工場(小) 撃破確実。

 

9500 rds. x .50 cal,total expended=12.7mm機銃弾を9,500発使用した。

F4Uは12.7mm×6門で、各門400発の合計2,400発/機らしい。

脱落で多分4機減ってる筈。

12機だと総合計28,800発なので、これでも1/3相当。

 

VMF-311

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国立国会図書館デジタルコレクションより(空白部分は削除)

 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/4014993

 

1.Two trains on R.R. siding

→R.R.はRail Roadの略で鉄道…の筈。

2 trainsは、2編成なのかな?

2.R.R.station

→駅そのもの ”Burned” 火災です(多分)。

まじかよー!なのが、R.R.stationと書くだけで、駅名を書いてくれない。

他の報告書でも、駅名が書かれてたのは小樽駅だけだったかな?

その一通くらいしか、駅名明記は無かったと思う。

3.R.R. Pound house?Round house?

→『P』なのか『R』なのか判読困難。

Roundhouseだと扇形車庫になるんだけど…。

因みにPound houseで検索すると、ケーキ屋さんばかり出て来るww

4.Fishing village

→漁村だろな…勘弁してくれよ…と思う。

7.『????』 fishing junks and power craft 65’-75’

→『判読不能』木造帆走漁船,65~75フィート船×2杯 Unobseved?(判読困難)。

確認出来てないって事か?

同じ作戦行動で、多分同じ事柄なのに、VMF-224と書き方が違うっぽいよな。

使用弾数が6,100発…但し、【20MM】の欄に記載。

調べてたら脱線してた(1)で書いた様に 20mm搭載型なんて存在を忘れてた。

色々と思い出せて貰えてる。

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国立国会図書館デジタルコレクションより(空白部分は削除)

 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/4014993

 

 

VMF-441

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国立国会図書館デジタルコレクションより

 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/4014993

 

『Targets of Opportunity west coast.Southern Kyushu 600 rds.20MM.& 2200 rds. .50 CAL.』

→「何を攻撃したか」の詳細なし。

「南九州の西海岸で20mm機銃を600発と、12.7mm機銃を2200発撃ちましたー」だけ。

先の2部隊を見習え!って、75年前の報告書作成者に文句を言いたい。

出張費や経費の精算だったら、絶対に通らない書き方だ。

 

『600 rds.20MM.& 2200 rds. .50 CAL.』の右隣欄の

『strafe』は、「低空での機銃掃射」って意味だとか。

そんな翻訳が提示されるとはね。

 

『Three small craft (75-100 ft) left burning near Nanase

Small craft observed [判読不能]near Makurasaki.』

枕崎迄行ってる。

 

 

兎も角ココ迄で、鉄道関係施設へ攻撃をしたのは間違いなし。

ただ、VMF-311の1~4.の注釈に『Along R.R. tracks from Sendai River south to Mon Misaki』とある。

調査(?)目的の榎原駅は川沿いだけど、川内川では無い。

調べると、川内川の水源は宮崎県に有る。

分水嶺で南郷川や榎原川に繋がってて、アメリカ軍の使用図面の記入名が間違ってないか?」(「間違ってくれてないか?」)。

そうすれば、「レールと川沿いに進んだ駅として、R.R.station=榎原駅の可能性も出て来る!」と(南郷駅でも良い?)。

兎も角、当時のアメリカ軍が使用してた地図を探す必要が出て来た。

 

…ま、ホントは『west coast southern Kyushu』って言葉が出て来るので、鉄道施設への攻撃は九州西岸=川内川河口側の可能性が高いな…とは諦め半分だったけど。

 

地図は多分、調べてたら脱線してた(5)で。

 

今はVMF-224の4枚目を続ける。

Ⅻ.TACTICAL AND OPERATIONAL DATE.は、出撃から帰投迄、何が起きたか?が書かれている。

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国立国会図書館デジタルコレクションより

 https://dl.ndl.go.jp/titleThumb/info:ndljp/pid/4014501

 

0800 VMF-224 16機のF4U-1D離陸。

    VMF-311,-441と1時間程北の会合地点へ。

           合流予定の写真偵察型F6F来ず、援護任務キャンセル。

           ※他部隊の報告書には「天候の所為じゃね?」と。

0910   制空任務へ変更。

0950   ケニー・D・ワード少尉 奄美大島南端50マイル

   墜落(エンジン停止)。

以下、墜落したワード少尉の探索に関する報告(多分)。

他に、別の機体で酸素マスク不具合、無線機故障で各1機帰投。

1機が随伴援護。

合計、5機が作戦参加せず

…てのが、6枚目にも箇条書きしてある。

つか、この報告書作成者さんはキッチリ書いてはる。

タイプライターのインクも適正なのか、クッキリ印字されてて読み易い(他部隊のは判読不能な字も有る…だから、このブログに貼り付けてるんですが)。

あと、この長文に出て来る『Dunbo』は救難飛行艇の筈。

攻撃先に『Fishing village』てのが有って、「勘弁してよ」と思うが…飛行艇が「(陸地から)石を投げたら届きそうな所まで接近した」とかも読んだので、救助の事を考えたら「小舟も潰しとくか!」となるわな。

また脱線だけど、父も子供の頃に機銃掃射を受けたと言ってた。

九州の小さな漁村。

やはり漁船を狙って来たそうで、「グラマンだ!」ってコンクリ防波堤の陰に隠れたとか。

Uターンして来た時、その防波堤の反対側へ回って隠れたが、パニくったのか隠れなかった人が居て…その人、どうなったんだっけ?聞いたと思うけど忘れた。

でも、この辺りの報告書を読んでいると、対地攻撃に来たのは「グラマンだ!」じゃなく、「チャンス・ヴォートだ!」とか「グッドイヤーだ!」と叫ばないと?(「コルセアだ!」で良くね?←そう言う問題では無い)

 

先に書いた様に「貨車か?客車か?」は、この長文の中に『Freight cars』と有るので貨車で確定。

 

一緒に飛んだ…筈のVFM-311

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 国立国会図書館デジタルコレクションより

  https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/4014625

 

 一瞬、「ホントに一緒だったのか?」と思いたくなるけど、僚機が墜落した部分を除くとほぼ同じ。

コッチには「都城北飛行場上空を抜け、有明湾へ出た後、宮崎飛行場へ~」と来て、「線路沿い」「駅の左半分を燃やす」かな?

「駅の半分に損害なら、榎原駅の半分だけ三角屋根に繋がらね?」と。

そう言うのが出て来るけど、此処にも『Sendai River』。

榎原駅南郷駅への空襲と考えられる文言なし。

やはりアメリカ軍地図を要チェックや!となる。

 

 

VFM-441

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 ※2枚共に国立国会図書館デジタルコレクションより

 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/4014993

今度は、線路沿いとか無しに、枕崎方面の話が多く書かれてる?

と言うか、文字が読み難い!

色んな意味で、VFM-224を見習え!

今、F4Uコルセアのグッズを買う時、選択可能ならVFM-224マーキングのを買います。

 

て事で、調べてたら脱線してた(3)へ続く。