五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

見た番組の感想が多くなるはず。

社会科の資料かよ? 油津港編(7)

調べてたら脱線してたの外伝シリーズ。

油津港と近隣3港の大堂津,目井津,外浦とその周辺について、アメリカ軍が作った資料。

下が、国立国会図書館デジタルコレクションへのリンク。

油津港編

dl.ndl.go.jp

その中身の忘備録。

翻訳については責任持てない。

この回は、その中の【油津港周辺の海と航行について】かな?。

テキサス大学さんの地図を開いとくと良いかも(直ぐには要らんけど)。

legacy.lib.utexas.edu

12,22枚目(P.5,- ←便宜上、ブログ内では『22枚目地図』と呼ぶ)

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※2枚共に国立国会図書館デジタルコレクションより https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/4010009

PROTECTION. 防護 この場合は「波からの~」意味で防波堤。

The inlet is protected by detached outer breakwater, 1,200 feet long.

入口は、長さ1,200フィートの分離された外側の防波堤によって保護されています。

防波堤の長さ1,200フィート(約366m)は出て来てなかったっけ?

「前にも出て来なかった?」と言う内容が、再度出て来るのが多い(と前にも書いた?)。

 

The clearance west of the breakwater is approximately 1,100 feet, and this side of the breakwater is probably used by all vessels entering and departing.

防波堤の西側のクリアランスは約1,100フィートで、防波堤のこちら側は出入りするすべての船舶が使用していると思われます。

上に貼った22枚目の添付地図と、例のテキサス大学さんのAMS地図両方に、油津港に向かって右側に黒い実線が入ってる。

コレが防波堤で、よくスポーツ紙の釣り情報で書かれている、近所だと『一文字(武庫川)』と言うアレと同じのか。

油津港に向かって、この一文字堤防と❝Nagasaki Hana❞の間が、約1,100フィート(約335m)有るって事。

 ❝Nagasaki Hana❞は上の22枚目地図。

油津を出て2つ目のトンネル辺り。

長崎鼻と書くんだろうけど、現代地図では見付けてないので不明。

 

The east side of the breakwater has approximately 300 feet clearance and is too shallow even for small craft except at high tide.

防波堤の東側には約300フィートのクリアランスがあり、満潮時以外は小型船には浅すぎる。

上の一文字堤防の油津港へ向かって右側。

22枚目地図だと、一文字堤防と❝OBUSHI HANA❞の隙間。

この陸地との間が、約300フィート(約91m)有りますが、小型船でも満潮時にしか航行不能だよと。

 

The outer breakwater shelters a water area of 215 acres to the inner breakwster with depth up to 27 feet.

外側の防波堤は、水深27フィートまでの内側の防波堤に215エーカーの水域を保護しています。

一文字堤防の外海側が、AMS地図では5尋(30フィート)だけど、詳細な上の地図では27フィート(4.5尋)になってる。

5万分の1だと、やはり微妙に違うので気を付けましょう!って事か。

で、一文字堤防から内側は215エーカー(約870,000㎡)ですよ。

東京ドームで…って、しつこい?…一応、18.5個分(そんなに有るか?)。 

 

The inner breakwater is 1,300 feet long and extends southeastward from Matuga Hana on the western part of the harbor.

内防波堤の長さは1,300フィートで、港の西側のマツガハナから南東に伸びています。

現在の堤防じゃなく、上に貼った22枚目地図の③と⑤の間の、河口部から伸びている堤防が、約400m)。

❝Matuga Hana❞の地名も、現在の地図では確認出来ていない。

また、22枚目地図で言う⑤が三角に埋め立てられ、❝鼻❞として残っていない。

コレ等も、また行く機会が有った時の地名を探してみたい…見付けたからと言って、特に新発見に繋がるわけでも無いけど。

と言うか、油津だけで半日は欲しいな…。

 

It protects a water area or 59 acres in depth of 1 to 16 feet.

それは、1〜16フィートの深さの水域または59エーカーを保護します。

湾と言うか、港の西側はAMS地図だと基本的に水深が浅い。

大き目の船には無理かな。 

とか言いながら、飛鳥Ⅱとか来航してたんですか?

こう言う船が来られるんだから、輸送船も十分に来られるか(今と当時では別物)。

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日南市ナビ様の無料写真素材集より

こうして現代の船が居てると、どの程度のエリアなのかも想像し易い。

因みに飛鳥Ⅱは、全長241mらしい。

先日画像を貼った輸送船は全長140m…まぁ、140/241で考えってそのままやんけ!

大体2/3位で考え、こんな奇麗なのじゃなく鼠色の輸送船が、ゴチャゴチャと犇めき合ってる絵を浮べ(船だけに?)…平和で良かったね!と思う。

 

APPROACHES アプローチ どう言う意味だ?具体的に。入港ルート?

Approach to the harbor is made from the east between Jako Se, a rock awash situated about 1,000 yards south-southeastward of Obushi Hana, and a number of rocky shoals and islets which extend in a southerly direction from a position about 800 yards southward of Jako Se.

港へのアプローチは、大節鼻の南南東約1,000ヤードに位置する岩礁であるジャコ瀬と、ジャコ瀬の南約800ヤードの位置から南方向に延びる、幾つかの岩礁と小島の間に東からアプローチする。

港へ入る際のルート…正にアプローチ。

ジャコ瀬(背かも?)のジャコは、『ちりめんじゃこ』のジャコかな?

22枚目地図の❝OBUSHI HANA❞延長線上に、❝KATAMUKI BAE❞と隣に❝HADAKA BAE❞。

その下に❝JAKO SE❞

此処も現代地図では未確認(一応、釣り情報系も見たけど)。

漁師さんや渡船の方へ訊けば、一発で判るとは思うけど…そこ迄せんでもな。 

 

Depths in the entrance are about 90 feet.

入り口の深さは約90フィート。

この入り口は、港へのアプローチへの入り口なので、22枚目地図で❝JAKO SE❞~❝NANATU BAE❞の筈(水深的にも合ってる)。

 

The southern approach to Aburatsu Kō is restricted by several dangers off the western sides of Ō Shima.

油津港への南側のアプローチは、大島の西側沖合に幾つかの危険が有り、制限されています。

コレはAMS地図の方が判り易い。

大島の❝Arahira-saki❞~目井津側❝Okamino-hana❞間は、海底形状が複雑で岩礁も多い。

 

にしても、飛鳥Ⅱのフリー素材は有り難し。

想像し易いです。

と言う感じで、次の油津港編(8)へ続く。