五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

見た番組の感想が多くなるはず。

激闘!ワールドシリーズ 2002年 史上最大の逆転劇

NHK BSP

※リンク無し。

2002年は、スカパー!MLBライブに契約し、ほぼ毎日キチンとシーズンを見始めた年。

 

放送開始時の注目点として、先ずANA投手陣の話をされた。

僕の中では何と言っても、“K-Rod”フランシスコ・ロドリゲス投手。

クローザー的なのじゃなくて、試合の焦点、ここ一番の場面に、躍動感溢れる投球フォームから三振の山を築く…黒騎士中隊みたいな感じ…なんだけど、未だ幼さも残る風貌。

で、サンフランシスコでフューチャーされてるのが、当然バリー・ボンズ選手。

薬物使用云々が有るけど、当時としてはルールもなかったしな(よな?)。

あのストレート待ちからの変化球対応は、薬物以前の技術だと思い…たい。

 

あと、アナハイムで忘れてはならないと言うか、印象に残ってるのが、アダム・ケネディ、スコット・スピージオ両選手。

意外な所で打ってたのと、デービット・エクスタイン選手の全力プレイ…と入力してる時点で、少し涙腺が緩んで来る。

泣かずに見終われんのか?コレ。

 

【ゲーム①】

サンダースティック懐かしー!

ボンズさんは初のワールドシリーズで、その初打席。

好き嫌いは別としてメジャー最高の打者の

ワールドシリーズ初打席が歴史に刻まれます

コレ、あの実況者さんの声だよな…名前出てこんっ!

何か、イイ言い方だなー。

兎も角、なるほど!な表現…ランナー無し、カウント2-1から内側ファストボール…打った瞬間ホームラン…ダメ、泣いた。

ウォッシュバーン選手は、僕の投球が甘すぎたから、とうぜんのけっかだったね と自嘲してるけど、まぁ、ベルトの高さか…でも、千両役者とは言うけれど、ここまで期待されてての初打席に、「漫画かよ!」って答えは…そりゃあ、打った方を褒めなきゃなぁ…あれだけ敬遠されても仕方ないわ。

 

新庄選手のワールドシリーズ初安打。

何気に自己分析出来てるのが笑える。

 

スノー選手がコケた後、捕り直すのが流石ー!

アレって普通なら捕れずに打者は生き延びた後、「あのフライを捕っていれば…」に直結するはずが…本当、伊達にゴールドグラバー常連じゃないわ(カッコよかったし)。

あ、ダレンくんを抱きかかえるの、このシリーズだっけ?

…そう、調べたらこのシリーズだった。

下の方の【ゲーム⑤】にリンク貼っとく。

で、ホームランも打ってますね。

 

あれ?

実況にミラーさんの声もしてる???

 

 

【ゲーム②】

ANAは初回に打者一巡の5点。

連打の印象も有って、サーモン、グラウス選手は大物打ちのイメージだけど、他はアースタッド、アンダーソン寮選手が好打者で、繋ぐ意識も高かった様な記憶が。

で、先に上げたスピージオ、ケネディ選手辺りが意外な感じて打って、ずっと繋がってたイメージは残ってる。

 

折角の初回5点の後、先頭打者ボンズを『5点リードでも』敬遠じゃないけど、勝負は避けての歩かし。

なのに、他が打っての追い上げ。

その後も、ボンズ敬遠からサンダース選手の3ラン。

何気にレジー・サンダーズ選手は、1発の有る選手。

前年はARIでワールドチャンピオン。

この年がSFGでワールドシリーズ出場。

2004年もSTLでもワールドシリーズ出場。

あの、『バットをスタジアムへ飛ばしちゃった』事件が、何故か一番印象に残ってる…コレまた「ゴメンなさい」かな?

でも、スノー選手、サンダーズ選手共に、子供へ優しく接してる姿と言う共通点は有るのよ。

それさそれで、彼等の人柄が印象に残ってるんだから、悪い事では無いと思う。

 

満塁でスノー選手。

キャリア満塁スタッツが、.353(47/133),7HRてのも渋いな。

やはり『満塁に強い』のは、憧れの選手の条件←僕の。

 

6△、1点ビハインドからロドリゲス投入→ボンズと勝負。

初球、そんなに厳しくない球に見えるけどな?でも1Bゴロ。

この回は、K、Kのボンズを初球ゴロアウト。

その後も6、7回を抑えてる(3イニングを26球の4奪3振)…コレで流れが来なきゃウソ。

 

この年のANAは、全99勝の内、43勝が逆転勝ち!って、どんだけ粘るんだ?

その辺が、繋ぐと言うか、繋がる打線…あ、サーモン選手の後ろに映ってるの、バド・セリグ会長?(コミッショナー?)

で、サーモン選手はホームランを打つのだが…ランナーに居てたエクスタイン選手とホームイン後並ぶと、2人の体格差がモロに出る。

エクスタイン選手が、まるでエクスタインがバットボーイみたい。

改めて、エクスタイン選手の凄さも再認識する。

 

エクスタイン選手は、【選手が選ぶ『最も才能に恵まれてないメジャーリーガー』投票】で、カウンセル選手と1-2を争ってたと聞いた(確か、AKI猪瀬さん辺りが)。

で、奇しくも2人とも、ワールドチャンピオンリングを2つ持ってる。

エクスタイン選手は2度ともレギュラー。

カウンセル選手はFLA時代はレギュラーじゃないけど、ワールドシリーズは7戦全てスタメンだし、ARIの時はNLCSでMVP。

ボンズジータ選手の様な、ガンダムみたいな選手じゃないけど、ワールドチャンピオンになるチームには必ず、彼等みたいな選手が居てる!と信じてるんだけど。

 

9△、2アウト、ランナー無しでボンズさん。

クローザーのパーシバル船首は勝負。

2球目…ど真ん中じゃん…見逃さず、中段へ運ぶ『打った瞬間!』なHR。

T.サーモン

ボンズのファンになったよ

パーシバルとの素晴らしい勝負だった

 

って。

読唇術かな?実況さんがサーモン選手の発言を拾ってる

こんな特大本塁打は見たことがない

だそう。

素晴らしかった…全米の野球少年が、夢に見る(見た)であろうワールドシリーズでのホームラン。

またサーモン選手の言葉

こんな状況でもホームランを期待してしまうほど

ボンズは特別な存在だね

3度歩かされた試合で、数少ない勝負の瞬間に見逃さず、この場面でも…これ程の選手を、再び見られるんだろうか?

 

 

【ゲーム③】

始球式はウィリー・メイズさんで、その受け手はボンズさん。

メイズさんて、ボンズさんの名付け親ですよね。

よくAKI猪瀬さんが「彼の名付け親、“ゴッドファーザー”です」と言われてた…クソ泣かすな。

 

1▽、1アウト1-3塁でボンズさん…当然歩かしの、サンティアゴさん勝負→内野ゴロで1点先制のみ。

3△にはANAが打者一巡、4△も連打で加点して8-1。

 

5▽、スコアは8-2の1アウト1塁でボンズさん→勝負…2ランHR。

「漫画かよ!」何度目だよ?

ワールドシリーズ史上初、初戦からの3戦連続本塁打だと。

でも、トータルスコアは10-4で、ANAが2勝目。

試合後のロッカールームかな?

ボンズさん

チームメートには

もう少しがんばってほしいね

…ひ…ひえぇぇぇぇ(´・∀・`)

ジェフ・ケントさん辺りが「んだと?ゴラァー!」とかなかったのかな?

 

【ゲーム④】

1▽、1アウト1-3塁でボンズさん…当然敬遠。

コレでこの年のポストシーズン21個目の四球で、新記録との事。

ANAも敬遠3個目、四球としては7個目。

5番サンティアゴが、投手へのゴロDP…あれ?この声は、「スウィンガナミース!」の人の声だよな?

 

次もボンズさん敬遠→5番サンティアゴは失敗だったね…のタイミングでタイムリー。

とは言え、ホームランよりはマシなのね。

ボンズさんの一言が効いたかな?

 

タイゲームでK-Rod投入は、当然の流れでしょう。

ココまでのポストシーズン

13投球回で被安打4、四球4、三振19人って、ほぼ支配…ドミネーターです。

で、ボンズさんと勝負で打ち取るけども…意外にも、スノー選手のヒットから得点勝ち越し。

 

他の選手が意地を見せた形かな?

 

 

【ゲーム⑤】

ケニー・ロフトン選手…オリックスの宗選手って、ロフトン選手や、初期のソリアーノ選手みたいな方向を目指さないのかな?

TVだけど初めて見た時、ロフトン、ソリアーノ両選手の様な、スピードとパンチみたいな雰囲気を感じた…様な気がしたんだけど。

で、そのロフトン選手がヒット。

1アウト1-2塁でボンズさん…当たり前に敬遠して、サンティアゴさんと勝負するわね…を勝負し、ヒット…で済んだ。

 

1アウト2,3塁でボンズさんは敬遠し、満塁でサンティアゴ勝負。

ONLY PLAYER IN W.S. HISTORY TO GROUND INTO PLAY WITH BASES LOADED TWICE

と、当時の画面に出てる。

ワールドシリーズで、満塁機に2度のゴロ・ダブルプレー食らった、初めての選手って事で…屈辱だけと仕方ない。

そして、その屈辱をタイムリーで返すんですけど。

 

ケントさんの復調からの、16得点で大差の勝利。

あー、サンフランシスコのGIANTSは、ユニホーム格好良いなー!

この年、MLBを毎日見る様になって驚いたのは、“GIANTS”のロゴやユニホームを見ても、全く嫌悪感を感じなかった事。

やはり、ユニホームで好き/嫌いじゃなくて、そのチームのカラー、性根の部分で、好き/嫌いなんだよーんて。

 

このゲーム5。

ちょっとした、でも、僕が今でも「カッコいー!」と思うシーンか有ったけど、このダイジェストには出て来なかった。

幸い、MLB公式さんでも動画出されてるので、堂々とリンク貼れる。

状況は三塁にスノー選手、二塁にベル選手で、ロフトン選手がフェンス直撃。

皆が打球に注目し、ダレンくんがベンチを出た事に誰も気付かない…本塁上はクロスプレイの可能性も!

youtu.be

結局、翌年以降か?

ベンチへの子供同伴は禁止になったんだっけ?

元々、あまり良くない見られ方もしてた。

「託児所じゃねーよ!」みたいな。

それでも、多分ずっと忘れない絵面だと思う。

 

大差で勝って王手の試合後、ボンズさんは

まだ終わったわけじゃない

打ち続けるだけさ

と、引き締めてたんですけどね…。

 

 

【ゲーム⑥】

BPケージの向こう側

ラリーモンキーを追い詰めたね

アカーン!

「まだ終わってない」て言ってんじゃん。

誰だ?話し相手はベル選手っぽいが…まさか、スノー選手?

 

ダンストンは伏兵…居てたね、忘れてました。

この第5戦でも問題になる『子供のベンチ入り』。

この時は、その恩恵を受けられるタイミングで、良かったなーとも思う。

 

ワイルドピッチと言うけれど、今のはモリーナ兄の怠慢じゃね?アレは止めてあげなきゃ…。

 

3点ビハインドで、これ以上は点を与えられないし、ピシャッと〆て流れを持って来たい…K-Rodの出番。

そしてボンズさんと対決。

偉大なホームランバッターと

若き才能の対決です

一々、言う事がカッケーな!ジョン・ミラーさんの声かな?

で、ホームラン!

偉大なホームランバッターの勝利。

 

6▽、2アウトのランナー1-2塁でサーモンは、見逃しの三振の本人さんはその時

今のが挽回する最後のチャンスだったと思ったよ

もう諦めかけていたよ

って。

その後、別のイニングにもK-Rodが失点で5-0。

5点ビハインドから、ワールドシリーズでの逆転勝利は過去になし。

観客の顔にも絶望感。

ANAベンチ内も下向いてる選手ばかり。

 

7▽、ラリー・モンキー🐒

ファンの盛り上がりを見て

僕らの闘志も燃え上がったんだ

byスピージオ選手

 

連打され、1アウト1-2塁でオーティス交代。

基本は、後手よりも、先手、先手のイニング頭からが良いと、この年のMLB見てて何度も思った。

5点もリードがあったから

誰もが余裕を持っていたんだ

byオーティス 

と言うてはるが、余裕と慢心は別モノだからねーってのが、この後に出て来るんだけどね。

当時の実況も、「〜 souvenir  Winner」と

イカー監督が記念にボールを

オルティーズに渡しました

って。

未だ勝ってないのに?

コレは大失態と言うか、禁忌を侵したと今更ながら言うわ。

アナハイムは燃えたでしょね…。

 

イカー監督は

記念にボールを渡したのは

それに値する活躍をしたからだ

エンジェルスは不満だったかもしれないが

感謝の気持ちを示しただけだ

と、カメラから目を逸らして言う…最初から最後まで本人映像のみじゃなくて、当時の映像も流れてるから、カメラを見て話してる部分も、未公開映像には有るかも知れないが…この戦後インタビューの時でも、胸を張れる行為だと自信が有るのなら、カメラから目を反らせて話しちゃダメ。

まぁ、本人も「やらかした…」って自覚が有るのでしょう。

オマケに、SFGのロッカールームでは、祝勝会の準備がすすんでいたって…無様ね(コレは仕方ないかも?だけど)。

 

死人に鞭打つ様だけど…ベイカーさんは有名監督だけど、こう言う「何かが足りないよな?」と言う印象。

カブスの監督就任後は、ライバルと言うか、目の上のタンコブ的なカージナルスには、妙に場外乱闘的な舌戦を仕掛けて来てたし…あ、コレはSTL贔屓の目が入ってるか?

でも、舌戦は崎に仕掛ける…先に報道されてたよ?

その辺が、あまり好きになれない部分。

 

で、スピージオ3ランホームラン。

今見ても興奮する。

 

2-3塁になってから、ロブ・ネン投入…後手後手後手…。

 

9△の2アウト。

ミラーさんの声だよな

ジャイアンツはワールドシリーズシリーズ制覇の

絶好のチャンスを逃しました

で、ベイカー監督のドアップ。

逃したのかな?

自らが棄てたとまでは言わないけど…BPケージ前の会話も然り。

野球の神様を侮辱して、罰が当たったんだと思う。

だからこそ、野球に限らず相手への侮辱行為をキツく戒めるのが、アメリカのスポーツだと思うんですけどね。

 

ソーシア監督

敗退の崖っぷちだった

あれほどドキドキした試合はなかったよ

 

ナレーションが

野球に絶対は無い

その事を思い知らされた

奇跡の逆転劇でした

 

…身から出た錆ですし、教訓として忘れちゃダメですね。

 

 

【ゲーム⑦】

翌日、球場へ向かうスピージオ選手にカメラが同行。

昨晩は終盤まで死んだも同然だった

でも観客が底知れぬパワーを与えてくれた

それでピンチを切り抜けることができた

駐車場の人と

がんばろう

って字幕が出たけど

やってやろうぜ!

じゃないのかな?

 

試合ダイジェストは、割とあっさりと終わる。

絶対、あの投手交代での『やらかし』が、あの試合だけじゃなく、ワールドシリーズの流れを持って行った。

よく、元大洋/横浜の海外スカウトの牛込りみさんが、「『勝負は下駄を履くまで〜』の『履くまで』は、シャワー浴びて裸足で履く『つっかけ』だ」とか言われてた。

少なくとも、審判の「ゲームセット!」までは、全力を注がなければ『こういう事になる』てのを、このシリーズは教えてくれてるはず。

 

今回、1時間の番組なのに、割と文字数を使ってしまった。

先にも書いたっけ?

このシリーズは、初めてMLBをほぼ毎日1試合、1シーズン見続けての最後。

スカパー!MLBライブでは、当時ワールドシリーズの放送は出来なかったか、後日録画放送だったか。

それでも、興奮させて貰うだけじゃなく、色んな事を教えてくれた。

そのオフは、日米野球も観に行ってた。

また野球を好きになれた元年だった2002年。

コレは消さずに残しとこ。