五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

見た番組の感想が多くなるはず。

映画『ルパン三世 カリオストロの城』 その②

※作品のストーリーとかを書いてしまうので、『これから観る気の人』は読まない方が良い…かも知れません。

その①はこっち

と言う事で、↑にあんな事書いてますが、ストーリーに言及出来るかどうか…取敢えず、この作品、よく言われる様に、旧ルパンの数話を足した様な話で、多分…

第10話『ニセ札つくりを狙え!』
⇒『カリ城』はゴート札なる偽札が話に絡むけど、この第10話はそのものズバリ!『贋金作りの名人』が出て来る話。オマケに時計台のモチーフになった(と思われる)「山腹の巨大時計」も出て来たり(最後は大爆発!)

第11話『7番目の橋が落ちるとき』
⇒見知らぬ美少女を救う為に、現金輸送車強奪を強要されるルパン。この「見知らぬ美少女を救う為に」ってトコに、何となく似た雰囲気を…でも、クラリスは「見知らぬ美少女」じゃないんですが…。

第21話『ジャジャ馬娘を助けだせ!』
⇒コレも美少女救出モノ。最後に何となく少女がルパンに恋心を抱いてる風なトコに、似てる雰囲気が…。アト、少女と乗ってる蒸気機関車がボロボロになって行く様が、クラリスと同乗(?)するシトロエン2CVの状況に似てる様な?

って、まぁ、見当違いと怒られるかも知れませんが、僕はこの3話が似てるかな?と…でも、宮崎本人はそんな事は言ってないみたい。
でも、宮崎駿は旧ルパンにも係わってて、スタッフの名前に出て来ないけど↓の『制作協力 Aプロダクション』の実態が、宮崎+α(高畑?)との事で
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この『カリオストロ』に旧ルパンで作画監督をしてた大塚康生が加わって居て…『宮崎&高畑コンビ』とか言われてるけど、『宮崎&大塚コンビ』の方がしっくり来る?と言っても、『パンダ子パンダ』とか『未来少年コナン』(名探偵じゃないぞ!)ぐらいしかないのか?
って事で、旧ルパン・テイストが含まれてる様な?

その作画監督:大塚さんと言えば…コレ(↓)か?

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旧ルパンの何代目のオープニングか知らないけど、「ルパン、ルパン、ルパン♪ 囲みを破って!」って歌詞の時のオープニングにも使われてた、第11話『7番目の橋が落ちるとき』のラスト間際のシーンでのワルサーP-38の描写。
今となっては「オートマチックの拳銃から薬莢が出る」と言う表現は当り前だけど(?)、この旧ルパンは1971年の作品。
その時代に「オートマチックの拳銃から薬莢が出る」と言うのは…オマケにショート・リコイルと言う、銃身の後退迄表現されてる…こんなの日本では無かったんじゃないか?…と言っても、当時の事なんて知りませんが…。
何故にこんな表現が出来たかってのは、ウチに現存する監修:故大藪春彦『男のGUN講座』なる、胡散臭い本によると…作画監督大塚康生は「元厚生省麻薬取締官で、拳銃の携帯許可を持つ、数少ない日本人の一人」らしい…「ホントかよ?」と疑ってたら、Wikipediaにも同じ様な説明が…マジだったんだ…。
ま、ホントに元捜査官じゃなくても、かなり武器類やジープに詳しい人で…宮崎駿も『そっち方面』にかなり詳しい…って事で、昔読んだ二人の座談会は面白かったッス。

アレ?何か話が脱線して来た…ま、そう言う事で(?)「宮崎!」「宮崎!」だけじゃなく、この作品には大塚さんなる作画監督も活躍してると言うか、ええ仕事してるんです(と僕が言う資格無いけど…)

…と言う事で『その③』につづく(のか?)