五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

見た番組の感想が多くなるはず。

漫画やアニメが先生だったりする事も有る…かもね。

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岸田今日子さんが亡くなられたそうで…ご冥福をお祈り致します。

岸田さんと言えば…女優としては殆ど知らないし(『御家人斬九郎』ぐらいか?見てたのは)、舞台での仕事となると全然知らない。
でも、僕の年代だと間違いなく『ムーミン』の声優(『まんがこども文庫』も見てたかな?)

ムーミンは再放送(再々放送?)で何度か見てるけど、流石に子供の頃しか見てなくて…だから非常に記憶が曖昧なんですが、もの凄く印象に残ってる話が有ります。

1個目が、村(ムーミン谷って言うのか?)に悪魔だったかが変装してるか、何かして暮らし始めて、村の連中に親切な事をして懐柔。村の連中は完全にその悪魔(だったか)を信用してしまう。
でも、スナフキンは彼の正体を知ってるのか、暴くかして村人に「彼を信用したらダメ!」警告を発するが、村人達は取り合わず、逆にスナフキンを悪者としてしまう。
で、村人達(当然自分の両親も含まれる)と、親友であるスナフキンの間で悩むムーミン…(「お父さん達はあんな事を言うけど、スナフキンは信用出来る僕の親友だし…」てな感じ)
ムーミンは結局スナフキンを取ると言うか、スナフキン側につくんだったかな?←非常に記憶が曖昧
で、悪魔は正体を現し、スナフキンの警告は正しかった事が証明される…最終的には村の危機を救うハズなんですが、結論として『大勢(体制でも良いか?)が何と言おうと、友を信じる』と言う教訓の話なのかな?

2個目は、村総出で海に棲む海馬か、怪獣か、竜を何日も掛かって釣ると言うか捕獲…するけど、ムーミンが逃がしてしまう(んだったか?)様な話。
別に外来種のキャッチ&リリース推進とかじゃなくて、後年、『戦争の犬たち』のフレデリック・フォーサイスの作品で『帝王』と言う話を読んで、「ムーミンの話に似てる!?」と思った次第。
ネタバレしちゃうけど、その『帝王』。旅行で南の島に遊びに来た中年のオッサン(オマケに鬱陶しい嫁さんが同伴)が、たまたま松方弘樹がする様な(?)カジキとかの釣りに出掛け…『帝王』とその島付近で呼ばれる化け物ちっくなカジキと死闘を展開…なんとか釣り上げるトコ迄漕ぎ着け、その『帝王』も諦めた様にされるがままになって、「いざトドメを差す」と言う時に…書いちゃうぞ…釣り糸(糸と言ってもワイヤーに近い)を切って逃がしてしまう…。
港へ帰り、ホテルへ向う道すがら、島の人達に「サリュー・メートル」だったかな?「名人」「名人」と尊敬の念を込められて呼ばれる…「『帝王』を釣り上げた」から『名人』ではなく、「『帝王』を逃した」=その島周辺では“主(ぬし)”と呼ばれる『帝王』との闘いに勝ち、殺す事無く…むしろ健闘を称えて逃がした事に『名人』の尊称を与える…って感じの話。
そんな話がムーミンでも有ったのか?てな感じで、チョッと驚いた…と言うか、子供にそんなハードボイルドな話をするのか?って感じ(記憶が曖昧なので、勘違いしてる可能性も大)

ま、それぞれ教訓めいてはいるけど、決して説教臭くなく、普通に…イヤ、今見直したら、説教臭く感じるかも知れないな…(もう一度、今の視点で見たいモンです)

岸田さんとは無関係な話になって…でも、つい岸田さん=ムーミンって連想しちゃうんです(こう言うのって結構、失礼な話だろうけど)
でも、僕の子供の頃の記憶に『ムーミン』と言うキャラクターを息づかせてくれた岸田さんには、再度ご冥福をお祈りするとともに、感謝もしたいな…と言う事です。