五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

見た番組の感想が多くなるはず。

1989 鈴鹿決戦  その②


と言う事でレースが始まってスペンサーが好スタートを見せたトコから…

スペンサーが好スタートを見せ、僕だけじゃなく周りの人も結構驚いてたと思う。
まぁ、とっくに押し掛けじゃなくなってたんだけど、全盛期のフレディーってホンダの特性も有ったんだろうけど結構スタートが良かった(まぁ、ハスラムには敵わなかったけどね)。
前年のココ鈴鹿で引退のセレモニーが有って、それを撤回しての復帰。
ローソンに出て行かれたアゴがスポンサー(+ヤマハ?)を納得させる為にも『勝てるライダー』として連れて来たワケで…でも、1986年シーズンの…それも全日本最終戦での日本GPロードレース大会のTV放送での片山発言『うそつきフレディー』が完全に定着してたので、まさかこう言う形で観客の目を覚めさせる事をするとは思ってなかったワケだ(多分、僕だけじゃないハズ)

          イメージ 1
まぁ、1コーナーの進入ではキッチリとレイニーがホールショット!←千年屋アナウンサーがロードレースにも定着させた(元はモトクロス用語だっけ?)
で1コーナーではレイニー,スペンサー,シュワンツ,平の順番で進入…で、その立ち上がりでは平がシュワンツを抜いて3位…もう、この時点で「最低でも表彰台!」と言う平中心主義で居た(何て言うか、結構その時の事を覚えているモンだな…)

ハイ、ココで注目!(中央右手のゼッケン1)
          イメージ 2
この当時、レースでは平に期待していたとは言え、GPに於いて一番好きだったのがE.ローソン。
前年には自身3度目のGP500チャンピオンになったけど、長年乗ってたヤマハからホンダへ電撃移籍!
それもアーブ金本とのジョイントと言う事で、ヤマハ派ではあったけど(と言いながら、当時乗ってたバイクは'88NSR)NSR+ローソンには期待してたんでありんす…ところが!オフのテストで右手(だったよな?)を痛め、今回の鈴鹿は厳しい状況…「ステディーに走ってポイントが執れれば…」的な状況で、このスタート直後は…えーと…(数えています)…13位!
前を行くのはノリピーこと藤原儀彦←だれもノリピーなんて呼んでない
1周目を終えても12位と言ってる…さて、彼は何位でゴールするのか?それは最後のお楽しみ♪と言うか、この初戦の厳しい状況下でのリザルトが有ったからこそ、'89シーズンのタイトルにも繋がった…と勝手に思っております。

          イメージ 3
1周目を終えてこの状態。ダンロップタイヤの特性とかも有ったんだろうけど、レイニーって大体1周目から飛ばしてマージンを築くパターンが多かったけど、'89シーズンから本領を発揮する(前年にも優勝してる)けど、このパターンはずっと続いてたよな…(で、シュワンツが追い上げる…あ、このレースも…って事で、先に結果を書いちゃいかんけども…このレースって2人の今後の縮図みたいなレースでも有ったワケだ…)

          イメージ 4
3周目に入ろうとする最終コーナー。その前の裏ストレートでスパートと言うか、置いていかれない様にスパートしてる様にも見えた…が、ココで平が凄いハイサイド…凍り付いた(現場ではオーロラビジョンに映ってたハズ)
つーか、よくコケなかったな…イヤ、コケてたらマジでヤバい状況だっただろうけど(最終コーナー=ランオフ狭くて『即ガードレール』)
しかし、持ち直したもののコレで「問題が発生した」と本人は言ってたな…これは推測なんだけど、靭帯とか何かを痛めたんじゃないか?と今でも思ってて…「そんなんで走れるか?」と言われそうだけど、'86の平を考えたら「それでも走った」ハズ…まぁ、勝手な妄想だけどね。

          イメージ 5
3周目のデグナー1個目。非常に判り辛いんだけど『リアタイヤが浮いてる』のが解るかなぁ?
所謂『ジャックナイフ』の状態で、コレは現地では解んなかったけど帰宅後TV大阪の録画を見て驚いたと言うか、こう言う事が有り得るのは知ってたし、実際にGPIとかの写真でも写ってたけど…「来てる!」と言う感じがプンプンしてます(意味不明)
逆にこの3周目、ガードナーがヘアピンでコースアウトをしちゃうんですが…まぁ、コレは後で書くか…。

で、悲しい事にこの辺り(4周目)から平が遅れ始め…うーん…祈る様に観てたなぁ←初心だったんだよ…
で7周目、平が3位に返り咲き
          イメージ 6
 っしゃー!行ける!行ける!表彰台♪
と期待してたな(この段階迄は)
          イメージ 7
末期症状なのかもしれないけど、今でも平選手の走ってる姿を見ると…胸が締め付けられる様な感覚を覚えます…何処か悪いんでしょうか?←頭?

とは言え、段々平の事が頭から消えて行ったのも事実(このレースじゃ仕方ないよね?と言い訳)
と言うのも、レイニーを猛追してたシュワンツが遂にこの周回で11秒台に入れて来て…「結構なレースになりそう?」と言う雰囲気は出始めてた。

そんな中、この段階でもスペンサーは3位争いに加わってて(面子は平とマギー)「ホントに復活したんだ♪」みたいなわくわく感はシュワンツ効果と相まって更に盛り上って行ったのでした…ところが西コースの伊藤さんから不吉なアナウンスが…
        
     スペンサーが…遅れました。
     スペンサー、どうやらマシントラブルかぁ?

の直後、オーロラビジョンに映し出されたのはスプーンの立ち上がりでダートをヨタってるスペンサー…
          イメージ 8

     『またかよ!』『やっぱりな!』

ってな感じの批判的な声ばっかりだったな…僕もそう思った…で、この時点で『フレディー=終わった人』として頭の中から消えて行った(と言いながら、いつだっけ?ココ鈴鹿で丸々と太った状態でフランスヤマハのライダーとして来日した時には、怒りとか呆れると言うよりも笑ってしまった)
ところで、この時も『わざとらしくタンクを叩く』みたいな事をしてたのかな?←'88ドニントン?

8周目。遂にシュワンツが12秒台を切った!
2分11秒807のコースレコード…平のコースレコードが…しかし、決勝でコースレコードってのは別段珍しい事でも…無かったよな?(2輪の世界では)
で、どんどん平の存在が希薄になって行く…(この時点では3位争いのトップだったのに←でもC.サロンとマッケンジーが追い付いて来てた段階で『ヤバい』と言う感じは出てたしね…)

          イメージ 9
9周目。レイニーとの差は0.4秒…この『+1.0』は前のラップでの差だったワケで、追加の『0』が差し出されてる…この辺の「前の周回での差しか表示出来ない」と言うもどかしさが、ある意味醍醐味でもある様な?(4輪のレースも無線は無い方がイイんじゃね?)

逃げるレイニーと猛追するシュワンツ…この後レースはとんでもない事に!と言うか、殆ど『伝説』と言える局面に入って行くんだけど、取敢えずはココ迄(ズルい!←そうかぁ?)
          イメージ 10
と言う事で、その③へ続く…って言うか、9周迄で2回に収まってるんだから思ったよりも進んでるよな?