五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

見た番組の感想が多くなるはず。

宮崎駿の雑想ノート

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著者:宮崎駿
大型本:128ページ
出版社:大日本絵画 増補改訂版版
ISBN-10:4499226775
ISBN-13:978-4499226776
発売日:1997/07

以前もコレの感想を書いた気がするけど、今回新たに買う羽目になったので再登場(多分)。

月刊モデルグラフィックスに連載されてて、殆どコレ目当てに一時は買ってた。
それだけの価値が有ると言うか、宮崎駿の一面と言うか、まぁ、大塚さんとの対談とかでもアニメの話もせずに延々と兵器・武器類の話をされてて、その話がやたらと面白かったので、その延長で楽しんでた。
で、一通りは連載で読んでたけど、やはり一冊の形になれば欲しくなると言うか、弟が買って来てたのが家に有った…けどもその初版は行方不明。
最近、今でも手に入る事を知って購入と言う流れ。

どの話も何となく切ないと言うか、「WP-30が『灰色のバルト海を朝日を受けつつ飛ぶ姿』を想像するのが好きだ」とか、そのまま画が浮かぶ…アニメ化出来ないか?(てか、ラピュタで出て来そうな画じゃね?)

連載時、初めて読んだのが『悪役1号』の話。
漫画形式になってない見開きページを何度も読み返したっけ。
オチの「このようやマンガ映画を観たい方は、2億円ほど持参して下さい~」て件、マジ話として完成しかけたって事があとがきに書かれてて、残念と言うか無念な話。
て言うか、宮崎ヒロインは可愛い。

何気に日本軍関係の話も本数の割りに多く(?)、『特設空母 安松丸物語』と『最貧前線』も…楽しいとか書くと怒られそうだけど好きな話。
宮崎さんも書かれてるけど、日本人だと動物化し難い=生々しいと感じるんだろうなぁ…って、僕も戦記物とか読んだりしてたけど、ヨーロッパとかだと何か現実感が薄らぐけど、日本が絡むとどーしても現実を直視させられる感が有って苦手っぽい感覚も有ったし。


と言う感じで、この本も『ジブリのコーナー』にでも置いとけば、間違って結構売れるんじゃないか?で、その後「何コレ?」と堅気の宮崎ファンが怒りだす…とかになったら面白いのに。

ところで、『ロンドン上空1918年』のハンスと『虎の豚』のハンスは親族と言うか親子とか?等と思いつつ、以前はこの話の後書きに、「現実に小林源文さんの劇画みたいに、冷静に反応出来るのか?」とか宮崎さんの発言が載ってた気がするけど、今回見当たらないよなぁ?…削除と言うか自粛?