五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

見た番組の感想が多くなるはず。

作画汗まみれ 増補改訂版

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著者:大塚康生
単行本:269ページ
出版社:徳間書店 増補改訂版版
ISBN-10:4198613613
ISBN-13:978-4198613617
発売日:2001/05

東映アニメーションの歴史が語られる一方で、アニメーターを目指す人への参考資料と言うか、手引書みたいな内容も入ってる本。
同時期の虫プロと言うか、手塚アニメの功罪みたいな話も有って、コレも興味深い話…なんだけど「批判してる心算は有りません」と但し書きされてても、僕は手塚ファンて信者みたいなイメージを勝手に持ってるので、噛み付く様な手塚ファンも居そうだな…とチョッと心配。

取り敢えず、冬休みとかによくTVで見てた『太陽の王子・ホルスの大冒険』とか『わんぱく王子の大蛇退治』の製作舞台裏。
あと、『ルパン三世カリオストロの城』関連の話とか、興味深い話が多くって、その辺の話は面白かった。
特にラッシュ(脱法ドラッグじゃないぞ)を見る前後での、故山田康雄さんの態度豹変話。
山田さんも『不ぅ二子ちゃ~ん♥』的新ルパン作品に不満を抱いてたのが嬉しいと言うか、僕もかなり新ルパンを見てたけど旧ルパンとのギャップに悩んでた(?)ので、今頃になってその後ろ盾を得た感じがする。

『コナン』以降については、あまり面白いと思わずに飛ばし読みに近く、巻末の高畑勲さんの論文調の話は高尚過ぎて解んない。

その後の宮崎駿さんのオマケ的話は爆笑モノで、でもホロリとさせると言うか、やはり色んな意味で戦友的な関係に有る人だなと思う。


よく大塚さんを『元厚生省麻薬取締捜査官』と書かれてて、それを信じて来てたけど…正確には違うってのも書いてた。
それでも、拳銃の整備・清掃をしてたのは事実で、やはり旧ルパンのアレは…でも、元捜査官じゃなくても大塚さんならあそこ迄書きそうだよな?
そう言えば、ジープ好きと言うのも書かれてて、田宮のジープのRCデザインをされてたとか、ジープマニア向けのビデオとかに出演されてたのも思い出した。

流石にアニメ作品で活躍する事はもう無さそうだけど、また宮崎駿さんと兵器・武器関連の雑談的対談を、何処かで見聞きしたいなぁ…。