五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

見た番組の感想が多くなるはず。

盗まれた貴婦人

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翻訳:加賀山卓朗
単行本:302ページ
出版:早川書房
言語 日本語
ISBN-10:4152091738
ISBN-13:978-4152091734
発売日:2010/11/12
 
『シリーズ初期を思わせるアクションとサスペンスに満ちた注目作。』とか、翻訳:加賀山さんもあとがきの中で、『シリーズ初期の作風を思わせるところがある。』と書かれてる。
主に、相棒のホークが出張中だし、助っ人に頼らず自分の力で解決に向う姿勢とかの所為と思うし、今回は絵画だけど、シリーズ1作目の写本を探す『ゴッドウルフの行方』に、状況が似てるからそう言う表現になってるんだろうけど…そう?確かに状況とかは似てるけど、決定的に違うのは『スーザンが居るか、居ないか?』なので、特に「『ゴッドウルフの行方』を髣髴とさせる」とか、そんな風には思わなかった(まぁ、クワークとベルソンも『ゴッドウルフの行方』から出てるけど、彼らとの絆と言うか腐れ縁みたいな友情…と言うか、お互いに認め合う部分てのも、シリーズ初期とこの作品とで違うんだろうけど)。
 
で、悪役と言うか、敵役の小者っぷりみたいなのも、何となく物足りないと言うか、子供じみた書き方だけど『やっつけた後のカタルシス』みたいなのも今一みたいな…こう、読んだ後の「あー、美味しかった!もう、お腹一杯!!」って、初期に有ったそう言うのも無い…まぁ、この辺の感想は、最近の作品では感じた事殆ど無いか…(あ、『ドリームガール』の時は、お腹一杯!とは違う意味で「もう食べたくない…」みたいに思ったか…)。
 
あと、今頃気付いたんだけど、スペンサーはいつの間にブローニングHP(と思われる)→S&Wの40口径のに変えたんだ?つか、画像でググッたら…HPはブローバックする奴持ってるけど、これ(S&W)の方もブローバックしないけどWAのガスガン、家の何処かに有るんじゃないか?(まぁ、自分が持ってるのはショーティーの方だけど)
 
 
で、あとがきに出て来る話題で、「え?知りませんでした!」と言う感じの、『著者:パーカーの死去』。
新聞で見なかったっけ?
このブログ内を検索したけど、話題に上げてないので忘れてたワケでもなさそう…つか、新聞で取り上げてくれても良さそうな…でも、アメリカの探偵小説を書いてた人の死亡記事とか、あまり取り上げてくれそうに無いか。
 
って事で、このところ『スペンサーの少年時代が出て来るらしい』と言うのが翻訳されたら、その作品をもってシリーズを卒業しよう!と思ってたけど、どうやら遺作になる分迄は読みそうな気になって来た。
ただ、噂に出てる、イアン・フレミングの死去後、他の作家がシリーズを手がけたみたいに、このシリーズを続けたとしたら…あまり読みたいとも思わないと言うか、もう流石にスペンサーも70歳とかになるハズなので、そのまま終らせてあげるのもイイんじゃないのかな?って思う。