五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

見た番組の感想が多くなるはず。

RACERS vol.8 エンジンの下に燃料タンクを置いた初代NSR500の閃光

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大型本:97ページ
出版社:三栄書房
ISBN-10:4779611547
ISBN-13:978-4779611544
発売日:2011/2/24
 
今号では、スペンサーとアーブ金本のインタビューが読めて、特にアーブ金本が志村けん財務大臣だったかのやった塩川って人みたいな、笑顔の似合う今の姿が見られて良かったんだけど…何て言うか、1年こっきりの車なのも有るからか、それに係わった他のライダーや技術者のインタビューが無く(ロッシュも一応はインタビュー有ったけど)、何となく血肉が足りない様な感想になってしまう。
ロスマンズNSRの時は八代さんの話も載ってたし、Γの時は樋渡さん、マルボロYZRの時はシャケさん…こう言う脇役じゃ無いけど、開発ライダー系の話が有れば、もっとこのNSRが身近に感じれたのかも?
て言うのも、何故か'84のWGPは当時元々身近じゃなかったけど、'83と'85はウィンディー・ピープルのビデオとか、その他で見られたけど、'84て見当たらなかったから殆ど知らない空白期間だったりする(確か、当時'84のWGPビデオが存在してたハズだけど、どのレンタルビデオ屋にも無かったからなー←自分のトコが田舎な所為も有る)。
 
で、結局のところ、ガソリンの『ちゃぽん!』が、操安に悪影響 を与えたのが一番大きかったのと、キャブへの熱気問題なワケで…この辺は、今なら解決出来そうな気もするから、今試したらどうなるのか?ってのも興味有る(レギュに抵触しないのかは知らん)。
ただ、この本では『失敗作に非ず』と言う方に持って行きたいみたいだけど…中に書かれてた様に、タイヤも進化の途中(未だ、ライアル化も終っていない)、ライディングも過渡期で、シャシー,エンジンも…と言う時代。
それだけに、その状況の中でココ迄前衛的な車を作ったのは…失敗じゃね?
言うなれば、『速かった車が正解』なワケで、それは3気筒NSでホンダは実証してる。
そこで、ある意味…言葉は悪いけど、『調子に乗っちゃった』的な、そんな評価をされても仕方ないと思うけどなぁ。
 
でも、だからと言って『この車が嫌い』って事は無く、むしろ『如何にもホンダの車!』って気がする。
それだけに、スペンサー1人だけじゃなく、もう1台別の人が走らすべきだったと言うか…コレはコレで、詰めて行く方法を間違ってたんじゃないか?って、そんな気もしたりする。
 
にしても、'84のGPシーンとか浪漫溢れる写真ばかり…今のMotoGPだって、十分に面白いけれど…って、どうしても懐古趣味的な気持ちになってしまう。