五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

見た番組の感想が多くなるはず。

汚れた英雄 デジタル・リマスター版 [DVD]

イメージ 1
監督:角川春樹
形式:Color,Dolby,Widescreen
言語:日本語
字幕:日本語
リージョンコード:リージョン2
画面サイズ: 1.78:1
ディスク枚数:1
販売元:角川映画
DVD発売日:2011/01/28
時間:112 分
 
さて、今回『デジタル・リマスター版DVD』 と言う事で購入したけれど…デジタル・リマスターってこんなモン?
つか、何だか画像が粉っぽく、ザラ付いて見えたんですが?
で、考えたら、チャンネルNECOだか、日本映画チャンネルだか、CS放送で見た際にも『デジタル・リマスター版』が放送されてたので、取り立てて「オォ!」とか感じる事も無く…でも、日本語字幕が出せるので、そっちも見ながら台詞の確認とか出来るメリットは有るので、今度見る時は字幕ONで見てみよう。
 
で、今回もDVDを見て…取敢えず、箱絵の晶夫+あずさ(浅野温子)って、映画のパンフ表紙と同じわけだけど、知らずに見たら「あずさと昌夫にもHシーンが有るのか?」と思ってしまうよな。
終戦の予選日夜に、着替えを届けたあずさと晶夫の会話でもあずさが「晶夫と一緒に居たかった…」とか言って、例のおじさんトコで育てられた話をするが…あずさも晶夫への、チームのライダー以上の男性としての晶夫への、そう言う感情とか有ったんだろうか?とか思った←ま、直ぐにそう言う風に考える、自分のスケベさにも呆れるが。
 
他に感じたのが…レース後、世界選手権へと出て行く晶夫と「もう会えなくなる」って、拗ねてる和己とのお別れシーン。
イメージ 2
やはり一番盛り上がると言うか、一番ジーンと来るのはココ。
映画パンフレットの中でも角川春樹がインタビューに答えてるけど、北野晶夫の二輪レーサーとしての姿、女性からのモテっぷりや、レース・マシンの魅力…色んなモノを見せてるけれど、このシーンと、和己が晶夫へ言う別れの言葉『Good-Bye HERO!』→菅生の1コーナー側から、ストレートを登って行く晶夫の背中を見せたくて、それ迄のシーンが有るんだ…っての、やはり今回も思った。
でも、最初は俯いてた和己が、晶夫に何かを言われて晶夫の顔を見詰め、納得が行って頷いた…だからこそ、晶夫は死んじゃいけなかったんじゃないか?
きっと和己は、いつか自分も世界選手権に出て、晶夫と勝負するのが夢のはず(途中のシーンでも「10年経ったら晶夫に挑戦するんだろ?」と確認されてた)。
だから、この説得シーンだって、「自分も頑張るから和己も頑張れ!」的な事を言ってるんじゃないか?つか、子供を納得させるには、そう言う方向の事しか考え付かないんだが?
女性に対しては、ジゴロっぽい設定で二股,三股も無関係!…でも、少なくとも和己に対しては、誠実に応えて来たであろうし、このシーンが成立すると思う。
だからこそ、スパで死んじゃいけなかった…以前は、その報告シーンで鳥肌が立ったけど、今回は「馬鹿野郎…」って思った。
 
 
映像特典なのか、当時の製作開始時の特報と、映画館用CM,TV用CMも入ってて…うーん、特報を見た時点だと「舞台はWGPかよ!?」と錯覚しそうな作り。
ココで思う… 「映画『ウィンディー』が見たい!」と。
 
 
もう一個。
昔はストレート走行シーンとか、特に気にも留めてなかったと言うか、やはり「二輪レースの醍醐味は、コーナーでのハングオン!」(正確にはハングオフ?)とか思ってた。
けれど、こう言うの見たら
イメージ 4
二輪は当然、身体が剥き身で晒されるので、少しでもカウルの内側に縮こまって、空気抵抗を減らす必要が有る…なモンで、大の大人がカウルに少しでも体を潜り込まそうとしてる姿が、何だか涙ぐましい様な、いじらしい様な、そんな気持ちになって来る様になった。
何だろう?今頃になってそう言うのに気付くとか。
 
 
 
 
と言う感じで、さて何度見たんだろう?って感じ出し、こう言う風にブログのネタにするのも何度目だろう?って感じ。
確か、原作のあとがきに、片岡義男が「小説『汚れた英雄』は、バイク乗りのバイブル」みたいな、そう言う事を書いてた。
一時、曲がりなりにも『バイク乗り』と自称しても許される程度には、自分もバイクに乗ってたけれど…『バイク乗りのバイブル』とは思えなかったし、そう言う類の話では無いと思う。
でも、映画『汚れた英雄』は…バイク乗りとは行かないけど、二輪ロードレース好きに取っては、バイブルになる作品と勝手に決めとく。
ま、伊達に映画の冒頭で
イメージ 3
とか、それなりの気持ちを持って作らなきゃ、こんなの言える言葉じゃ無いもんな。