五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

見た番組の感想が多くなるはず。

塩狩峠  【文庫】

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著者:三浦 綾子
文庫:459ページ
出版社:新潮社-改版
ISBN-10:4101162018
ISBN-13:978-4101162010
発売日:1973/05
 
と言う事で、連休中に読もうとした本で唯一読めたのがコレ。
「『全国百線鉄道の旅』♯29の宗谷本線の時に紹介されてて、直ぐにポチッたのに今頃?」って事だけど、冷却期間みたいなモンで、番組見終わって直ぐに手を付けるのが、何となく気恥ずかしかった。
でも、まぁ、さっさと読んでた方が、情景とか頭に浮び易かったかな?と思いつつも、クライマックスは冬場だったから意味無いか?(あ、でも、最後の最後は、放送収録の時期でもOKだったか)
 
番組では、そのクライマックスの部分のみ紹介されてたけど、そこに至る迄が長くって…しかし、少年から青年期に於ける性的な悶々話とか…著者は女性なんだが、結構身につまされると言うか、男の人が書いてたら納得も行くけど(自分も経験してるだろうから)、まぁ…えー、ちょっと恥かしい。
 
にしても、「何だ?宗教の宣伝話か?」って位に、「どんだけ我慢するんだよ?」の話で(実際にそっち方面の本に連載されてたみたいだが)、イヤ吉な部下とかよく我慢してるなー!の前に、読んでてムカムカして来て、「俺には無理だわこんなん!」と(あと、主人公がオナ禁するワケだが…それも無理な話だよ…だって二十歳前後だぞ?)
 
作中に出て来る小説を主人公が読んで、考えさせられるシーンが有るけど…これ読んだ自分も考えさせられると言うか、確かに美談だろうけども、折角婚約者が快方に向って、選りにも選って結納の日に死ななきゃいかんのか?
それこそ、『神か…神なら死んだはずだ…パルミスの高原(以下略)…』とか思ってしまうぞ?
 
てな感じで、前述の『全国百線~』の時の紹介から、勝手に『鉄道マンとしての職務への責任感から、我がの命を捧げた話』と勝手に想像して、購入してしまったワケだが…特に感動も出来ず、世の不条理を見せ付けられた様にしか、自分は感じる事が出来なかった。