MotoGP Rd．17 マレーシア 決勝（G+ 10/23分）
やっと見終わったと言うか、見る事が出来た。
と言っても、MotoGPクラスだけは当日にニュースで知り見た…と言うか、事実を確認してた。
ただ、125とMoto2クラスは（先に行われてたけど）、何か見る気も起きなかったので…とか言いつつ、見たら見たで『楽しんでしまってる自分』てのが居たのも、ある意味ではショックと言うか、そんなモンなのかな？と疑問も湧いた。
ただ、自分の思ってる事を、雑誌とかWebで色々読んでしまって、感化される前に書いておこう…とか言っても、そんな大層な事でも無いか…。
何から書けば…なんだけど、その瞬間の映像を見た時、『結果』は知ってたのに衝撃を受けた。
また、恐らくは即死状態であっただろうと言うのも想像がついた。
解説の宮城さんが言われてた様に、一度アウトへはらんで行きながら、イン側へ戻って来る時、シモンチェリの体勢が不自然と言うか、制御不能状態と言うよりも、意識を失ってるんじゃないのか？と思えた。
ただ…まぁ、今となってはそれも判らないんだけど、最期の瞬間迄、シモンチェリはバイクを制御しようと必死だった…と思いたい。
事故で赤旗が出て、レース・キャンセルの決定迄の時間、大方のライダーがツナギを脱いで、楽な格好に着替えてた。
暑さと湿度から考えたら、当たり前の事だろうから、それを非難する気は別に無い。
ただ、ストーナーは、いつでもレース再開の決定が出ても…その瞬間に『再スタート』が指示されても、即時に出て行ける様なツナギ姿のままだった。
それが…もう、贔屓目全開なんだけど、ストーナーは…ちょっとクサイ台詞になるけど…『レースは再開する！何故なら、必ずシモンチェリの意識が戻ると俺は信じてるから！』と言ってる様に見えた。
開幕頃は『危険な走り』と言われ、実際に転倒の巻き添え食ったライダーも居た。
その後…まぁ、萎縮じゃないけど、宮城さんも厳しい事言われてた様に、元気の無さも目に付いて…でも、ココ数戦、確実に上位に食い込む様になって来て、初優勝だって絵空事では無い感じになって来てたのに。
レースは…ウェルドンの時にも書いたけど…どんなに安全性を追求しても、必ずこう言う事が起きてしまうものだと判ってる心算。
ある意味、その危険性が有るからこそ、その危険に立ち向かって行く姿に、自分は尊敬・憧れの感情を抱いてるワケで、『100％安全なレース』が完成したら、ひょっとして興味を失ってしまうかも知れない。
125
正にこう言う姿だろうか…これからの決勝に向け、予選15位と言う厳しい状況から、何とかテロルに打ち勝とう！その為には、乗越えるべき恐怖心，不安感に打ち勝とう！と戦ってる姿。
そう言う姿が、自分には尊敬と憧れの対象になる。
そしてザルコはこのレース、スタートから積極的な走り…を通り越し、気迫みたいなのも見えてたと思う。
ある意味では開き直りの境地だったかも知れないけど、このレースの気持ちで最終戦に挑めば…絶対的な不利は簡単に覆らないだろうけど、奇跡も有り得るんじゃないか？と思った。
それはザルコ側の話だけでなく…テロルは今回、ココでタイトルを決められる！と、恐らくは確信も抱いてたんじゃないか？（ラストラップのハイサイドの瞬間迄）
そして、ココで決められなかった落胆が、レース後のコレ（↓）に繋がったんじゃないか？
確かに脱水症状と言う事も有るだろうけど、テロルだけ暑かったワケじゃなく、皆暑さとの戦いを潜り抜けてのゴール。
ザルコにしても、レース後のインタビュー前はかなり疲労が見えてた。
テロルは、かなり精神的なショックを受け、それが皆と同等レベルの疲労でも、こんだけ「もう走れない！」と言う状態になったと思ってる。
「労わってやろう…」と言うよりも、「ヤツには失望した！」と言ってる様に見えた…のは俺だけか？
Moto2
危ういトコだった…こんな欠場で、そのままタイトル決定とかだったら、2人決着としてはつまらなさ過ぎる。
このレースも赤旗と言う、不確定要素でレースが成立してしまい、ブラドル的には「最後迄走ってたら、ココでタイトル決められたのに！」と言いたいかも知れない…つか実際、パルクフェルメに向うバイク上で、悔しさを見せてた…珍しいよな？
ある意味、彼に対するイメージが『接戦で勝てない』で固まってしまってるけど、今回のレースも結果的には同じ。
後はブラドル次第だけど…意外と奇跡が起きたりするんじゃないか？と期待してる…でも、もう一方で、「『全クラス非スペイン人がチャンピオン』ての見たいぞ！」と思ってる自分が居る。
と言う感じで、あんな事故の後でも、125，Moto2と楽しんでしまった…けど、あの事故の後だから、余計にレースを集中して見れてたかも知れない。
自分でも何が書きたいのかよく判んないけど、やはりレース見るのは自分の楽しみの中でも、かなり上位に来るモンなんだなと再認識した（と言うか出来た）。
