五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

見た番組の感想が多くなるはず。

チームのスイッチを入れる。 カリスマじゃなくてもできる組織を変える55の戦略 【[単行本】

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単行本:179ページ
出版社:朝日新聞出版
ISBN-10:4022509120
ISBN-13:978-4022509123
発売日:2011/10/7
 
眞鍋さんの本は2冊目。
前回の『精密力』の時に比べ“(笑)”が減ったのは、ある意味本書きとしての成長なんだろうか?
 
全体の感想として取敢えず…滅っ茶、面白い!
ただ心配なのは、こんだけ種明かししてしまったら、コレ読んだ選手達が「はいはい、本に書いてましたねー、バレバレですよぉ!」とかにならないか?
こう言う種明かしって、極論からすれば『眞鍋さんが一定の成果を上げ、全日本監督を辞めた後』に出すべきじゃないのか?
あと、『選手達やコーチ達の眞鍋評』が、結構な頻度で出て来るんだけど…コレ、一歩間違えたら、雑誌の後ろの方に載ってる『僕も○○を試したら、急に金運が良くなり、女性にもモテモテになりました!』とか言う様な、胡散臭い広告みたいな雰囲気になりそう…ま、幸い、そこ迄は酷くなくって…あ、その辺が竹下,山本選手のベテランの味なのかな?←彼女らのコメントが結構多い(逆に、もっと若手の選手の声も聞いてみたかった気もするが)。
 
しかし、冒頭に出て来た『海外遠征を多くする眞鍋監督』に対する評価として、「眞鍋は海外が好きだ」とか言った奴、頭悪いんじゃねーの?
海外遠征の必要性は、眞鍋さん自身が本の中で書いてはるけど、コレって眞鍋さんが言い出した事じゃなく、少なくともサッカーの98W杯で、3戦全敗して『勝ち点1すら獲得出来なかった、唯一の出場国』と言う恥辱の後、敗因として選手達から「(キリン杯とかスポンサー向けの国内試合よりも)もっと海外遠征を、事前に経験しておきたかった」と、複数の声が上がってたぞ?
なーんか、他競技の話、特に敗因は、競技が違えど教訓として活かせる筈。
それも考えずに、「眞鍋は海外が好き」の一言で片付ける…コレがバレーボール協会に居るジジイとかババアなら、即刻切るべき(それが嘗ての黄金期の人間なら、単なる老害に他ならない)。
 
上にも書いた様に、全編を通して「なるほどなー!」と面白く読めたんだけど、その中でジーンと来て、ちょっと泣きかけた話。
鹿児島での合宿で、選手全員で特攻の知覧特攻平和会館へ行ったらしい。
そこで語り部からの話…それを聞いた選手達の反応…また、それを聞かせた眞鍋さんの意図。
右翼的な事じゃなく、『日の丸を背負う』と言う意味…ま、特攻隊員と全日本代表では、比較も難しいけれど、それでも選手達には、感じたモノが有るハズで、だからこそ16時集合に誰も集まらなかったんだろう。
いつだったかのバボChannelで、モンブラン!とか叫んで笑い取ってた事が有るけど(↓)
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コレだって、眞鍋さんなりの意図が有ったのかね?(モンブラン?)
ま、単に酸素が薄かっただけかも知れないけど…(失礼)。
 
と言う事で、良いタイミングで読み終えた感じ←11/4からW杯バレー始まるし。
また…良い成績収めて、それをネタに本出して貰えると有り難いと言うか、出るの楽しみにしてる。
それがロンドン五輪前だと、これま良いタイミングになるんだけど。
そう言う意味でも、W杯頑張って欲しい(五輪出場権獲の方でも、当然だけど)。