五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

五月の雨はレンヌの野にとめどなく降る

見た番組の感想が多くなるはず。

銀河英雄伝説@TAKARAZUKA(10/7分)

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と言う事で、現地からもアレから4年と書いたけど久し振りと言うか、生まれて2度目の宝塚歌劇に行って来た。
 
最初に知ったのは阪急電車の駅のポスターで、取り敢えず最初に思ったのは「ラインハルトの髪型がアニメ版じゃないのはイイ事だ!」「つか、結構似合ってるぞこの人!」(失礼な話だな)と。
で、次に思ったのが現地からも書いた、「2時間ちょいで収まるかぁ?」と言う事で、結果的には…まぁ、端折られたり色々と改竄されたりと…でも、結構違和感無く観れた。
でも、心配なのは…一応自分は『銀英伝』の原作は読んでるので、大筋と展開は判るけど、物語初見の人は付いて来れたのかな?と。
特に第二幕に入ってからは、「飛ばすなー!」と言う感じで心配が大きくなったんだけど…知り合いの人に感想訊いてみるか。
 
今回こうやって…まぁ、言葉としては悪いんだけど、『ダイジェスト版』みたいな形で見たら…俺ってキルヒアイスに弱いなぁ…って。
現地から書いたけど、キルヒアイスがラインハルトとアンネローゼに初めて会う回想シーンで、先ずは涙腺が軽~く決壊しかけた。
その後、捕虜交換の時のユリアンへの言葉:「私が初陣したのも、15の時です。頑張りなさい…と言える立場ではありませんが、元気でいて下さい」。
この優しさにポロリ…。
で、戦勝式典直前のラインハルトからの叱責シーンで…アカン、もう次で死んじゃうよ…と思って涙ボロボロ…エー歳したオッサンが歌劇に一人で来てて、メガネ外して涙の処理してるトコとかホント、劇場内の照明落としといてくれて良かったわ(笑)
 
で、端折り/改竄とかそんなに気にしないんだけど、どーしても物足りないのがちょっとだけ…
 
アンスバッハからラインハルトを身を挺して守る際、もっとアンスバッハの銃撃シーンを増やして欲しかったと言うか、何か撃たれた数が足りない感じ?
もうそれこそ、銃口を抱きしめて10発くらい打たれたら、こう「嗚呼、もう助からないなコレは…」的な、アニメの時の絶望感には足りなかった気がする。
 
更には、キルヒアイスが死んで絶望してるラインハルト。
彼をどうするか?って時の例のあの台詞。
 
 『ローエングラム侯には立ち直っていただく。立ち直っていただかねばならぬ。
   さもないと、我々全員、銀河の深淵に向かって滅亡の歌を合唱する事になるぞ』byロイエンタール
 
が欲しかった(あ、どーせならオーベルシュタインへの嫌味:『なにしろ我が軍には目下ナンバー1、ナンバー2がおらず、まとめ役を欠くのでな』も入れて貰いたかったか?)
まー、それこそ若本さんの真骨頂!てなシーンなので、敢えて外したのかも知れないけど、元帥府の連中が集まって知恵絞って、でも俺ら何にも出来ないじゃーん!ての入れて、そこでアンネローゼさんに会って貰って、それでも立ち直れず「どーするよ?」としといてから、ココで本来なら居ないハズのマリーンドルフ嬢が、ラインハルトの気持ちをを救ったら、この歌劇版銀英伝のラストが、もっとこう…アレだったんじゃないかと?←アレって何よ?(あ、思い出した。だったら『「嘘をつくな 、ミッターマイヤー…卿は嘘をついている…キルヒアイスが、私をおいて先に死ぬわけはないんだ』も入れたら、ラインハルトの混乱っぷりが更に大きく映る…って時間足りねーよ!)
 
 
ま、何だかんだ言っても、観て良かったですホント。
艦隊戦とかCGに頼らず、陣形に準えた配置で踊り表現するのも「なるほどなー!」とか思ったし、帝国軍は歌劇の雰囲気に合ってて、その中でも特にラインハルトがマントを翻すトコとか、観ててホント「は~(ウットリ」と言う我ながらキモい状態で観れた。
あー、でも、ヤン・ウェンリーだけは歌劇向きじゃないと言うか、流石に富山敬さんのイメージを崩すのは不可能でしたね…(それは仕方ない)。
 
 
前に観た『スカーレット・ピンパーネル』は、それはそれは楽しく、楽しい意味での感動と言うか感激を味わったけど、今回の『銀英伝』観て…まさか宝塚大劇場で歌劇観ながら涙流すとは、自分でもホント想像もしてなかった(笑)