北海道から夏の思い出が届いた
「沢山届いたクマねー」
「ホント、何を考えているのかしら?
夕張メロン気に入ったけど、メロンは買えないからって、メロン味のお菓子を大量購入したらしいわよ」
「これだけ買ったなら、本物メロンが買えたんじゃクマ?」
「ホントね」
「おー!北海道の仲間クマね!小さくて良かったクマよ。大きいのは怖いクマ」
「大きなのは予算の都合上買えなかったそうよ」
「切実クマね…喋れないクマか?鮭を咥えてるクマからか」
「コレ、木彫りよ」
「お馬さんクマー!」
「キチンと立てないけど、それが可愛いわね」
「新しい仲間だね、よろしクマー」
「草もちクマ?」
「四国で買った川ノリの羊羹かもね」
「どっちにしろ、いただクマーす!」『ガチっ★』
「うひー、歯が欠けたクマー」
「あらまー」
「大丈夫ですか?それは食べ物ではありませんよ。岩石なんです」
「だれひぇくみゃ?(誰でクマ?)」
そのアポイ岳を構成する『幌満橄欖岩』と呼ばれているカンラン岩より生まれいずりました岩石の妖精カンランに御座いまする。
この度は、当家ご主人の要請に従い、様似駅観光案内所で待機致して居りましたわたくしめを、はるばる関西の地へお呼び下さり、今後、皆様方の御末席に加えて頂く光栄に与った次第で御座いまする」
「あー、あの時、お菓子の尻餅と一緒に車に乗って来た子ね。そんなに畏まらなくて良いからね」
「滅相も御座いません。若輩者かつ浅学のわたくしが、諸先輩方と軽々しく会話を致すなど、恐れ多い事で御座います」
「(…岩石の妖精だけに、固い妖精クマね。HPにも『意思(石)が固いと紹介されてるクマ…)」
「じゃぁ、他の子たちに紹介するわ」
「なかよくするクマ。よろしクマー」
「かたじけのう御座いまする」
と言う事で、カンランくんがウチに来ました…少しずつ、ぬいぐるみが増えて来てるんだが、どーする心算なんだ俺は?